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2024年11月07日

インテージホールディングスは25年6月期1Q営業減益だが、通期2桁営業増益予想据え置き

(決算速報)
 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は11月6日に25年6月期第1四半期連結業績を発表した。売上面はマーケティング支援(消費財・サービス)事業が堅調に推移し、新規連結も寄与して増収だが、人件費・経費の増加等で営業減益だった。経常利益は為替差損益悪化なども影響して大幅減益、純利益はCRO事業譲渡益を計上して大幅増益だった。通期の2桁営業増益予想は据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は反発力の鈍い形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■25年6月期1Q営業減益だが、通期2桁営業増益予想据え置き

 25年6月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比5.2%増の150億57百万円、営業利益が5.7%減の1億87百万円、経常利益が66.1%減の1億06百万円、親会社株主帰属四半期純利益が7.5倍の11億32百万円だった。

 売上面は主力のマーケティング支援(消費財・サービス)事業が堅調に推移し、新規連結(ドコモ・インサイトマーケティング)も寄与して増収だが、人件費・経費の増加、領域拡大を目指した投資の増加で営業減益だった。営業利益11百万円減少の要因分析は増収効果で7億51百万円増加、変動費増加で83百万円減少、人件費増加で3億13百万円減少、経費増加で2億23百万円減少、投資等の増加で1億44百万円減少としている。

 経常利益は為替差損益悪化(前期は為替差益30百万円、当期は為替差損1億17百万円)なども影響して大幅減益、純利益はCRO事業譲渡益15億88百万円を計上して大幅増益だった。

 マーケティング支援(消費財・サービス)事業は売上高が11.7%増の100億66百万円、営業利益が2億90百万円の損失(前年同期は2億95百万円の損失)だった。売上面はパネル調査・カスタムリサーチが堅調に推移し、ドコモ・インサイトマーケティングの新規連結も寄与して増収だが、人件費・経費の増加、領域拡大を目指した投資の増加が影響した。

 マーケティング支援(ヘルスケア)事業は、売上高が5.0%減の31億84百万円、営業利益が9.8%増の2億79百万円だった。売上面はCRO(医療品開発業務受託機関)事業売却の影響で減収だが、主力のリサーチ事業が堅調に推移し、収益性が改善した。

 ビジネスインテリジェンス事業は、売上高が6.8%減の18億07百万円、営業利益が17.6%減の1億97百万円だった。前期の大型案件の反動で減収減益だったが、概ね計画水準だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が24年6月期比7.5%増の680億円、営業利益が15.5%増の38億円、経常利益が7.2%増の38億円、親会社株主帰属当期純利益が50.6%増の37億円としている。配当予想は24年6月期比2円増配の45円(第2四半期末22円50銭、期末22円50銭)としている。なお25年6月期より中間配当を実施する。予想配当性向は46.4%となる。

 中期経営計画で掲げた成長戦略の着実な実行により2桁増益予想としている。第1四半期の進捗率は売上高が22%、営業利益が5%、経常利益が3%、当期純利益が31%で、営業利益と経常利益の進捗率が低水準の形だが、期初時点で営業利益と経常利益については下期偏重の計画としている。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は反発力の鈍い形だが、調整一巡して出直りを期待したい。11月6日の終値は1560円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円04銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の45円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS844円73銭で算出)は約1.8倍、そして時価総額は約631億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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