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2024年11月08日

【注目銘柄】U−NEXTは反落も連続最高業績を手掛かりに株式分割の権利取りに一考余地

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■連続増配と株式分割で株主還元強化、投資意欲を高める

 U−NEXT HOLDHINGS<9418>(東証プライム)は、前日7日に50円安の4790円と変わらずを挟み3営業日ぶりに反落して引けた。日経平均株価が、99円安と3営業日ぶりに反落したことが波及し、今年10月25日につけた直近安値4635円から底上げ途上にある同社株にも目先の利益を確定する売り物が出た。ただ同社は、今年11月30日を基準日に株式分割(1株を3株に分割)を予定しており、今2025年8月期業績が、連続して過去最高を更新と予想され、配当も連続増配を予定していることから権利取りも一考余地がありそうだ。テクニカル的にも、右肩上がりの52週移動平均線で下値を確認しつつ株価水準を上げており、下値買いのチャンスを示唆している。

■「プレミアリーグ」独占配信も寄与し課金ユーザーが増加

 株式分割は、東証が個人投資家の投資しやすい環境を整備するため望ましい投資単位として50万円未満を明示していることに対応し、同社株式の流動性の向上と投資家層の一層の拡大を図るために実施する。この株式分割ほか株主への利益還元策として、今期配当を年間14円(株式分割権利付きでは43円)と前期実績の33円から引き上げる連続の大幅増配や、同社のコンテンツ配信サービス「U−NEXT」を利用できる株主優待制度も継続実施している。

 一方、今2025年8月期業績は、売り上げ3600億円(前期比10.2%増)、営業利益310億円(同6.5%増)、経常利益300億円(同5.9%増)、純利益167億円(同8.7%増)と見込み、連続して過去最高を更新する。コンテンツ配信事業では、英国サッカーのプレミアムリーグの国内独占配信権を取得したことなどで課金ユーザーが増加して売り上げが1221億円(同11%増)、営業利益が98億円(同14%増)、通信・エネルギー事業も、電力サービスの契約件数が続伸して売り上げ1421億円(同21%増)、営業利益136億円(同18%増)と好調に推移することなどが寄与する。

■サポートラインの52週線で下値を確認して出直り値幅取り効果も

 株価は、プレミアリーグの独占配信権取得を材料に年初来高値5800円へ急伸したが、この後発表の今8月期業績の連続過去最高更新・連続増配予想、株式分割も限定的な反応にとどまり、4635円まで調整し、サポートラインとなっている右肩上がりトレンドの52週移動平均線で下値を確認して出直りを窺っている。PERは17.2倍と市場平均をやや上回っているが、証券各社が相次いで最上位の投資判断を維持し目標株価の引き上げていることから分割権利取りは有望で、値幅取り効果も期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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