■2026年実用化目指し、性能最大化へ共同研究開発
ソフトバンク<9434>(東証プライム)と富士通<6702>(東証プライム)は10月25日、AIとRANを統合する新しいアーキテクチャーであるAI−RANの実用化に向けたパートナーシップ強化の覚書を締結したと発表。両社は2026年以降の実用化を目指し、AI−RAN上でRANの性能を最大化させ、通信体感品質の向上を実現するためのソフトウェアを共同開発する。
両社は既に2024年10月からAI−RANの屋外実証実験で協力関係にある。富士通は「NVIDIA GH200 Grace HopperSuperchip」上で動作するvRANソフトウェアとRadio Unitを提供し、1サーバー当たり20セルの同時通信を高品質に実現できることを確認している。
今後、両社は米国テキサス州ダラスに検証ラボを設立し、AI−RANの実用化を加速させる。このラボではハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションの検証と新たなビジネス創造を行い、グローバル市場での展開を目指す。さらに、AIによってRANを高機能かつ高性能にすることで、モバイルインフラ投資効率を向上させ、移動時や混雑時の通信品質向上を実現する。これにより、リアルタイムでの応答や解析による新たなサービスの創出と、社会や産業におけるイノベーションの実現を目指していく。
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2024年11月13日