ティーケーピー(TKP)<3479>(東証グロース)は12月26日、システムソフトおよびAPAMANが展開する「fabbit」事業を、簡易吸収分割の形で譲受すると発表。「fabbit」は国内外で20拠点を展開するレンタルオフィスやコワーキングスペースのブランドであり、TKPの既存事業との親和性が高い。この買収により、TKPは柔軟なオフィスニーズに応えるサービスをさらに強化する方針だ。

TKPは貸会議室やイベントホールの運営を通じて30,000社を超える年間顧客にサービスを提供してきた。今回の「fabbit」譲受により、一時的なオフィス需要への対応をはじめ、大企業からスタートアップまで幅広い企業活動を支える基盤を拡充する。また、「fabbit」単独での出店に加え、貸会議室の稼働状況に応じた柔軟な転換施策や共有スペースのラウンジ活用など、多角的な施設運用を進める計画だ。
TKPは「fabbit」との共同運営を通じて、2027年までに国内外で100拠点の出店を目指すと表明している。これにより、オフィスサービスの提供範囲を大幅に拡大し、働き方の多様化が進む現代において、より柔軟で効率的なワークスペースを提供するビジョンを掲げている。この買収は、TKPがさらなる成長を目指す重要なステップとなるだろう。
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