GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム)は1月7日、2024年12月時点での生成AI活用実態調査の結果を発表した。同調査によると、グループ全体の生成AI活用率は88.6%に達し、前回調査から1.8ポイント上昇している。パートナー一人あたりの月間業務削減時間は30.1時間となり、2024年の合計削減時間は推定151万時間を突破した。

■業務効率化を超え、新たな価値創造へ
特筆すべき点は、生成AI検索の活用が進んでいることである。パートナーの57.2%が業務に生成AI検索を活用しており、利用サービスでは「ChatGPT Search」が34.7%でトップ、自社開発の「天秤AI byGMO」が21.4%で第2位となっている。パートナーからは情報収集の迅速化や多角的な回答比較、アイデア創出などの具体的なメリットが報告されている。
さらに、同グループは生成AIの活用フェーズが業務効率化から価値創造へと進化していることを示している。2024年12月には、熊谷正寿氏の思考やフィロソフィー、グループカルチャーを学習した独自AIツールの提供を開始。これにより、パートナーの意思決定支援と更なる価値創造の推進を目指している。生成AIを「使いこなせている」理想像として、単なる情報のアップデートではなく、目的に応じた価値創出が重視されている点も特徴的である。
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