東洋建設<1890>(東証プライム)は1月21日、実写VR空間で杭の位置誘導が可能な新システム「Pile T−Real」を開発したと発表。既存のNETIS登録技術「Pile−T」を発展させたもので、360度カメラによる現場のリアルタイム映像と3Dモデルを組み合わせることで、より直感的な杭打設管理を実現している。

新システムの特徴は、実写VR空間と従来のVR空間をシームレスに切り替えられる点にある。3台の自動追尾式トータルステーションによる計測情報をもとに、杭の打設状況や既設構造物、地層分布などを可視化。作業員の動きや定規材の位置もリアルタイムで確認できるため、作業の安全性と効率性が大幅に向上する。
東洋建設は、これまでもケーソン据付や作業船運航などでVR技術を活用した施工管理システムの開発を進めてきた。本システムは特許出願中(特願2024−220052)であり、今後も建設DXを推進し、工事における安全性と生産性の向上を目指すとしている。
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