ID&Eホールディングス(ID&EHD)<9161>(東証プライム)グループの日本工営は1月31日、インフラ調査・施工現場における材質判定作業の効率化と精度向上を目指し、AIによる打撃音判定システムを開発したと発表。これまで技術者の経験と勘に頼っていた岩盤やコンクリート材料の品質判定を、AI技術を活用することで客観的な評価が可能となった。

開発されたAIモデルは、熟練技術者の判断基準を学習することで、コンクリート骨材に用いる岩石の打撃音判定において約90%という高い精度を実現している。この技術により、技術者の経験に依存していた判定結果のばらつきを抑制し、品質評価の標準化が可能となる。
さらに、同社はAIの入力データを取得するためのスマートフォンアプリ「DAOOON」のβ版を開発中である。このアプリは、現場での使いやすさを重視した簡易な操作性を特徴とし、2025年2月頃に無料で公開される予定である。収録データに熟練技術者のノウハウを反映させることで、さらなるAIの精度向上を目指していく。
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