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2025年02月03日

ファンデリー、25年3月期3Q累計赤字も3Qは増益(黒字)で収益改善基調、株主優待制度導入で株主還元を強化

 ファンデリー<3137>(東証グロース)は1月31日に25年3月期第3四半期累計業績(非連結)を発表した。累計ベースでは減収・赤字だった。ただし四半期別に見ると、第3四半期はMFD事業の利益率改善やマーケティング事業の増収効果などで増益(黒字)だった。そして通期黒字予想を据え置いた。なおMFD事業のミールタイム商品価格を3月1日注文分より改訂(約4.7%値上げ)する。またCID事業もリテール販売拡大により営業損益が改善する見込みだ。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。株価は株主優待制度導入を好感して動意づく場面があった。その後は反落してモミ合う形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■25年3月期3Q増益(黒字)で通期黒字予想据え置き

 25年3月期第3四半期累計の業績(非連結)は売上高が前年同期比7.7%減の18億69百万円、営業利益が89百万円の損失(前年同期は55百万円の利益)、経常利益が1億25百万円の損失(同22百万円の利益)、四半期純利益が1億26百万円の損失(同21百万円の利益)だった。減収・赤字だった。当期はマーケティング事業が下期偏重であることに加え、MFD事業の定期購入顧客数の減少なども影響した。

 MFD事業は売上高が5.9%減の15億02百万円、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が13.5%減の2億21百万円だった。定期購入顧客数の減少や仕入原価の高騰などにより減収減益だった。なお四半期別売上高を見ると、24年3月期第4四半期の4億68百万円をボトムとして、25年3月期第1四半期が4億81百万円、第2四半期が4億86百万円、第3四半期が5億33百万円と回復傾向である。会員数で見ると、第3四半期の定期コース会員数は5975人となって減少が続いているが、アクティブ会員数は24年3月期第3四半期の2万4044人をボトムとして、第4四半期が2万4088人、25年3月期第1四半期が2万4646人、第2四半期が2万5084人、第3四半期が2万5802人と回復傾向になっている。第3四半期末時点の紹介ネットワーク数は1万9560箇所だった。

 CID事業は売上高(セグメント間の内部売上高含む)が43.4%減の1億09百万円、利益が2億90百万円の損失(前年同期は2億29百万円の損失)だった。累計ベースでは製造数減少や原価率悪化で減収・赤字拡大だが、四半期別売上高(内部売上を含む)は第1四半期31百万円、第2四半期37百万円、第3四半期39百万円と小幅ながら回復傾向である。

 マーケティング事業は売上高が15.5%減の2億90百万円、利益が18.4%減の1億99百万円だった。累計ベースでは減収減益だが、四半期別売上高は第1四半期77百万円、第2四半期69百万円に対して、第3四半期は1億43百万円と四半期ベースで過去最高の売上高となった。当期は期初時点で下期偏重の計画としている。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高5億84百万円で営業利益48百万円の損失、第2四半期は売上高5億80百万円で営業利益79百万円の損失、第3四半期は売上高7億05百万円で営業利益38百万円だった。第3四半期の営業損益は黒字転換した。

 第3四半期は、MFD事業がアクティブ会員数の増加やARPUの上昇、CID事業がスーパーマーケットやドラッグストア等におけるリテール販売の拡大、マーケティング事業が受託案件の増加などにより、いずれも前四半期(25年3月期第2四半期)比増収となり、営業損益も改善した。第3四半期のセグメント別業績(前四半期比)は、MFD事業の売上高が9.8%増の5億33百万円で営業利益が55.4%増の96百万円、CID事業の売上高が5.7%増の39百万円で営業利益が91百万円の損失(前四半期は1億19百万円の損失)、そしてマーケティング事業の売上高が106.9%増の1億43百万円で営業利益が139.3%増の1億06百万円だった。

 通期の業績(非連結)予想は据え置いて、売上高が24年3月期比16.1%増の30億72百万円、営業利益が6.9%増の62百万円、経常利益が63.1%減の20百万円、当期純利益が71.2%減の19百万円としている。

 セグメント別計画は、MFD事業の売上高が16.6%増の24億06百万円でセグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が12.1%増の3億63百万円、CID事業の売上高(セグメント間の内部売上高含む)が24.0%減の1億86百万円で利益が3億68百万円の損失(24年3月期は2億05百万円の損失)、マーケティング事業の売上高が9.4%増の5億20百万円で利益が7.4%増の3億67百万円としている。

 経常利益と当期純利益については支払利息の増加などを考慮して減益予想だが、売上面はMFD事業の受注増加やマーケティング事業の堅調推移などで2桁増収を見込み、営業利益は人件費や広告宣伝費などの増加を吸収して増益予想としている。なおMFD事業のミールタイム商品価格を3月1日注文分より改訂(約4.7%値上げ)する。またCID事業もリテール販売拡大により第4四半期の営業損益が改善する見込みだ。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は株主優待制度導入を好感して動意づく場面があった。その後は反落してモミ合う形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。1月31日の終値は363円、今期予想PER(会社予想のEPS3円01銭で算出)は約121倍、前期実績PBR(前期実績のBPS64円00銭で算出)は約5.7倍、そして時価総額は約23億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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