FRONTEO<2158>(東証グロース)と塩野義製薬<4507>(東証プライム)は2月14日、共同開発中の会話型認知機能検査用AIプログラム医療機器「SDS−881」について、厚生労働省のプログラム医療機器調査会から優先審査対象品目への指定を受けたと発表。このAIプログラムは、自由会話を通じて認知機能の低下を簡便に判定し、認知症の早期発見と治療開始を支援する医療機器として期待を集めている。

SDS−881は、FRONTEOが独自開発した自然言語処理AIエンジン「KIBIT」を活用したAIモデル開発とプログラム運用を担当し、塩野義製薬が臨床開発を実施する体制で開発を進めている。2025年2月6日付で優先審査対象品目に指定されたことで、優先相談や事前評価の充実、コンシェルジュの設置など、承認取得に向けた手厚いサポートを受けられることになった。
両社は同プロジェクトを通じて、精神神経疾患領域におけるアンメットメディカルニーズへの対応を強化する。塩野義製薬は「HaaS企業」への変革を目指し、FRONTEOはライフサイエンス分野でのAIソリューション提供を推進する中、高度なAI技術を用いた認知機能検査支援の早期社会実装により、患者とその家族のQOL向上に寄与することを目指していく。
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