ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は2月14日に25年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。当期よりワカヤマアスレティックスを子会社化して連結決算に移行したため、前年同期の非連結業績との比較で見ると、人件費増加や一時的費用発生などで減益だが概ね順調だった。そして通期増収増益(前期の非連結業績との比較)予想を据え置いた。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は1月16日付の配当予想の上方修正を好感して反発の動きを強めている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。
■25年3月期3Q累計順調、通期増収増益予想据え置き
25年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が63億91百万円、営業利益が2億89百万円、経常利益が2億87百万円、親会社株主帰属四半期純利益が2億02百万円だった。
当期よりワカヤマアスレティックスを子会社化して連結決算に移行したため、前年同期の非連結業績(売上高62億01百万円、営業利益3億50百万円、経常利益3億61百万円、四半期純利益2億36百万円)との比較で見ると、人件費増加や一時的費用発生などで減益だが概ね順調だった。
なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が19億56百万円で営業利益が43百万円、第2四半期は売上高が22億52百万円で営業利益が1億66百万円、第3四半期は売上高が21億83百万円で営業利益が80百万円だった。
通期の連結業績予想(24年11月14日付で公表)は据え置いて売上高が84億30百万円、営業利益が4億20百万円、経常利益が4億20百万円、親会社株主帰属当期純利益が2億70百万円としている。配当については1月16日付で配当政策変更(累進配当導入)と25年3月期配当予想上方修正を発表し、25年3月期の配当予想は期末2円50銭上方修正して24年3月期比3円増配の17円50銭(第2四半期末7円50銭、期末10円)としている。予想配当性向は25.1%となる。
25年3月期は前期の非連結業績(売上高81億31百万円、営業利益3億89百万円、経常利益4億06百万円、当期純利益2億18百万円)との比較で増収増益予想としている。24年11月にはM&A強化戦略を発表しており、積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。
■株価は反発の動き
株価は1月16日付の配当予想の上方修正を好感して反発の動きを強めている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。2月14日の終値は438円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS69円81銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の17円50銭で算出)は約4.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS728円29銭で算出)は約0.6倍、そして時価総額は約18億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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2025年02月17日