シャープ<6753>(東証プライム)は2月18日、独自のエッジAI技術「CE−LLM」を活用した議事録作成支援ソリューション「eAssistant Minutes」を2025年3月中旬に法人向けに発売すると発表。近年、多くの企業が業務効率化を進める中で、会議の議事録作成は時間と労力を要する作業であり、作成者の負担となっている。また、クラウドAIを活用した文字起こしや要約サービスが普及する一方で、機密情報を含む会議内容をクラウドにアップすることへのセキュリティ懸念も存在した。

「eAssistant Minutes」は、このような課題を解決するために開発された。同製品は、外部ネットワークに接続することなく、独自のエッジAI技術により議事録の自動作成を実現する。会議室に設置された本体は、専用アプリケーションをインストールしたホストPCと社内ネットワークを介して接続され、会議開始と同時に会話を全文即時に文字起こしする。さらに、一定量ごとに要約を自動生成し、参加者はリアルタイムでその内容を確認できる。話者分離機能も搭載されており、「文字起こし」から「話者分離」、「要約生成」まで、すべて本機に搭載されたエッジAIで処理されるため、ネットワークを介した情報漏洩のリスクを低減する。
会議終了後、文字起こしデータ、要約データ、音声データはホストPCのみに自動保存され、本体内のデータは消去される。また、アプリケーション上で文字起こしテキストの特定部分をクリックするだけで、該当箇所の音声データを簡単に聞き返すことができる。シャープは、「eAssistant Minutes」によって、議事録作成の効率化と情報セキュリティの両立を実現し、企業の生産性向上に貢献することを目指していくとしている。
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!