
同社では、フレイルやサルコペニア対策として、管理栄養士が食生活のポイントを紹介する「しっかり栄養、パワーアップ食」を運営している。第53回では、医療法人新光会 村上記念病院の片野佑美氏が、認知症に起因する食欲不振への対応について紹介した。
■第53回 低栄養と認知症
低栄養と認知症の関係や、症状別の対応方法を紹介している。ある研究では、認知症高齢者の約1/3が低栄養状態にあると報告されており、認知症患者への食支援の重要性が指摘されている。
たとえば、食事に集中できない人には、誰かと一緒に食事をすることで「今は食事中である」と認識しやすくする工夫が有効とされる。また、左右いずれかの視野が認識できない症状をもつ人には、料理を見える範囲に寄せることや、食べる前に料理の位置を一緒に指差して確認する方法が提案されている。
認知症による食行動の変化を把握しておくことは、支援する側の心理的な余裕にもつながるとされている。
■「しっかり栄養、パワーアップ食」の概要
・更新日:毎月2回(第2・第4水曜日)
・次回は2025年5月28日(水)13時
https://powerupshoku.mealtime.jp
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