ホンダ<7267>(東証プライム)は5月16日、同社の航空機事業を担うホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が、日本におけるHondaJetの正規販売エージェントとして「本田航空」を指定したと発表。これにより、日本国内でのHondaJet新機・中古機の販売窓口は2025年4月から本田航空に一本化された。また、従来はJapan General Aviation Service(JGAS)が担っていた販売サポート業務も同様に移管された。一方、購入後のメンテナンスについては、引き続きJGASが対応する体制が維持される。

この再編は、HACIが推進するグローバルな販売・サービスネットワーク戦略の一環である。日本市場においては、Hondaグループ内で航空事業を担う本田航空との連携を強化することで、より効率的かつ利便性の高い顧客体験の実現を図る。本田航空は1964年に設立された本田技研工業の完全子会社で、従来はパイロット養成施設の運営や、防災・医療ヘリの運航などに注力してきた。今回の販売事業参入により、HondaJet関連分野への本格的な業容拡大を開始する。
HACI取締役社長の山ア英人氏は、「販売ポテンシャルの高い日本市場で、本田航空との連携を深められたことを喜ばしく思う。今後も顧客ニーズに応える販売・サービスを展開し、『買う喜び』の向上を目指す」と述べた。また、本田航空代表取締役社長の清水博之氏も「Hondaグループの総合力を生かし、日本における空の移動の価値をさらに拡大していく」とし、HondaJetのライフサイクル全体を支える安全で信頼性の高い運航体制づくりに尽力する姿勢を示した。
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