ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は、6月13日に25年10月期第2四半期累計(中間期)連結業績を発表した。積極的なM&Aに伴って費用が増加したため減益だったが、売上面はM&Aも寄与して大幅増収となり、過去最高だった。そして通期増益予想を据え置いた。主力のSNSマーケティング事業の好調が牽引する見込みだ。第2四半期累計の進捗率が順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。株価はやや上値の重い形だが、調整一巡して出直りを期待したい。
■25年10月期2Q累計減益だが通期増益予想据え置き
25年10月期第2四半期累計(24年11月〜25年4月)の連結業績は売上高が前年同期比21.5%増の13億27百万円、調整後EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却費+株式報酬費用)が15.6%減の1億37百万円、営業利益が27.1%減の1億06百万円、経常利益が24.1%減の1億17百万円、親会社株主帰属中間純利益が33.0%減の54百万円だった。
積極的なM&Aに伴って費用が増加したため減益だったが、売上面はM&Aも寄与して大幅増収となり、過去最高だった。主要KPIとして、SNS運用支援の新規受注件数は225件で前年同期比31件減少した。ロイヤルクライアント(年間取引高10百万円以上)の社数は38件で3件減少したが、売上単価は11.9%増加して3017.7万円となった。SNS運用支援ツールの契約件数は24年10月期末比37件増加して631件(comnico Marketing Suiteが40件増加して456件、ATELUが12件減少して145件、その他が9件増加して30件)となった。第2四半期のcomnico Marketing SuiteのARR(年間経常収益)は21.0%増の322百万円、解約率は1.44%、契約社数が前年同期比60社増加して422社(うち1〜3アカウントが37社増加して310社、4アカウント以上が23社増加して112社)となった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高6億19百万円、調整後EBITDA12百万円、営業利益0百万円の損失、第2四半期は売上高7億08百万円、調整後EBITDA1億24百万円、営業利益1億07百万円だった。第2四半期は過去最高だった。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比24.9%増の27億円、調整後EBITDAが13.6%増の2億円、営業利益が9.3%増の1億50百万円、経常利益が1.4%増の1億50百万円、親会社株主帰属当期純利益が10.2%増の80百万円としている。
主力のSNSマーケティング事業が好調に推移し、24年11月に子会社化したユニオンネットの新規連結などM&A効果も寄与して増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率は売上高が49.2%、調整後EBITDAが68.9%、営業利益が70.8%、経常利益が78.5%、親会社株主帰属当期純利益が68.2%と順調である。積極的な事業展開で収益拡大基調を期待したい。
■株価は調整一巡
株価はやや上値の重い形だが、調整一巡して出直りを期待したい。6月13日の終値は1384円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円30銭で算出)は約25倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS213円45銭で算出)は約6.5倍、そして時価総額は約20億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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2025年06月16日
ラバブルマーケティンググループ、25年10月期2Q累計減益も売上高過去最高、通期増益に向けて順調な進捗
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