■会社側は下半期の業績減速を見込むが保守的な予想との見方
デジタルグリッド<350A>(東証グロース)は6月17日、2日連続大幅高となり、14%高の1万1200円(1380円高)まで上げた後も強い値動きを続け、2025年4月に株式を上場して以来、株式分割を考慮した実質的な上場来の高値に進んでいる。「DGP(デジタルグリッドプラットフォーム)」による電力PF事業や再エネPF事業を行い、6月13日に第3四半期決算(2024年8月〜25年4月・累計、連結)と「よくあるご質問とご回答(25年7月期第3四半期)」などを発表。翌取引日の16日から連日大幅高となっている。また、17日は、東京都がペロブスカイト太陽電池の普及をめざして民間企業の設置費用を全額補助する方針と一部報道で伝えられており、これを念頭に注目する姿勢もあるようだ。
「よくある質問と回答」では、「今期上半期にくらべて下半期の業績が減速するのはなか?」との問いに対し、25年4月の解約率を通常月よりも高めに設定していること、新規事業者の参入により競争が活発化した場合、DGP手数料収入が減少する可能性があること、一方で、事業拡大を見据えた来期に向けた売上向上施策としてマーケティング活動を強化しており、販管費の増加を見込んでいること、などを要因とした。総じて保守的な予想との受け止め方が出ている。(HC)
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2025年06月17日