ライオン<4912>(東証プライム)は7月8日、歯周病の発症・進行予防において、歯ぐきの免疫細胞「マクロファージ」の機能が重要な役割を果たすことを明らかにしたと発表した。従来の歯周病対策では、口腔内の細菌に対する除去・殺菌が主軸であったが、同社は歯ぐきの防御力強化に注目し、免疫細胞が果たす2つの役割『老廃物の除去と免疫反応の調整』について研究を進めてきた。この成果は、6月26日にスペイン・バルセロナで開催された第103回国際歯科研究学会にて発表された。

具体的には、薬用歯みがき類に含まれる有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム(GK2)」が、マクロファージの老廃物除去機能を活性化し、炎症を起こしにくい状態へ導く可能性を確認した。また、長期的な炎症刺激に対する免疫細胞の「免疫反応調整機能」により、炎症を抑制しつつ組織修復を促す働きも明らかになった。これにより、GK2が歯周病の進行抑制に有効に働く可能性が示唆されている。一方で、同様の抗炎症成分すべてにこの作用があるわけではないことも確認された。
加えて、加齢により体内で増加する酸化ストレスが、マクロファージの免疫調整機能を阻害し、歯周病リスクを高める可能性も示された。今回の研究は、マクロファージが炎症抑制や組織修復に果たす役割を明確に示すものであり、同社は今後も免疫機能に着目した歯周病予防技術の開発に注力する方針である。歯周病対策における新たな視点として、免疫機能の活用が広がる可能性がある。
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