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2025年09月22日

【株式市場特集】成長期待高まる東証スタンダード・グロース市場銘柄を精査

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■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化

 証市場は9月19日に主力株の急落と中小型株の逆行高が交錯している。急落した ファーストリテイリング<9983>(東証プライム)TDK<6762>(東証プライム)リクルートホールディングス<6098>(東証プライム)は逆張り妙味が注目される一方、東証スタンダード・グロース市場の上昇銘柄は低PERや高配当の有望株が多く、相場全体の押し上げ効果とともに中長期的な成長余地が期待されている。

■値上り率ランキングの上位銘柄は業績上方修正、増配、自己株式取得など目白押し

 レベルアップの可能性のある候補株は、まず前週末19日の両市場で値上がり率ランキングの上位を占めたうちのバリュー株である。スタンダード市場では、値上がり率順に テノ.ホールディングス<7037>(東証スタンダード)応用技術<4356>(東証スタンダード)ニッピ<7932>(東証スタンダード)前沢給装工業<6485>(東証スタンダード)巴川コーポレーション<3878>(東証スタンダード)クリエイト<3024>(東証スタンダード)がベスト7となる。グロース市場のベスト5は、同じく AB&Company<9251>(東証グロース)ヒット<378A>(東証グロース)WOLVES HAND<194A>(東証グロース)クオルテック<9165>(東証グロース)和心<9271>(東証グロース)ジーエヌアイグループ<2160>(東証グロース)が上げられる。

 このうち電算は、今3月期第2四半期業績の上方修正と増配が上場来高値更新につながり、ニッピは自己株式取得と配当方針の変更、前沢給装は、配当方針の変更と増配などが買い評価された。同じくAB&Companyも配当方針の変更と増配、優待制度の変更が好感され、ヒットは、今2026年6月期業績の増益転換予想と大幅増配が、今年7月に新規株式公開(IPO)された直近IPO株人気を高めている。

■高配当利回り銘柄は異次元のバリュー株でインカムゲイン狙いでも株高効力発揮

 史上最高値相場に買い遅れた個人投資家が、まず買い向かうのは配当金が手元に届き分かりやすいインカムゲイン狙いの高配当利回り株だろう。東証スタンダード銘柄にも東証グロース銘柄にも高配当銘柄が目白押しである。東証スタンダード市場の高配当利回り株のトップは、10.19%の ダイドーリミテッド<3205>(東証スタンダード) で、これは全市場の高配当利回りランキングでも第2位にランクインする。第2位以下も配当方針にDOEを導入したことで高配当を維持し、ディーエムエス<9782>(東証スタンダード)黒田グループ<287A>(東証スタンダード)日本創発グループ<7814>(東証スタンダード)西川ゴム工業<5161>(東証スタンダード)と続いてベスト5となる。

 スタートアップ中心で無配株も多い東証グロース市場でのインカムゲイン狙いは、銘柄セレクションとしてもやや違和感があるが、配当利回りが5%、4%に回る銘柄が数多く、バリュー株投資のターゲットとして浮上する。ランキング・トップの ギックス<9219>(東証グロース) は、5.61%で、これは2022年3月の新規株式公開(IPO)時の公開価格1070円の5%に年間配当を固定し、53.5円を予定していることによる。第2位の GMO TECH<6026>(東証グロース) は、今12月期業績を下方修正し配当も減配したが、それでも5.55%となる。今年10月1日には子会社と経営統合し持株会社・GMO TECHホールディングス<415A>(東証グロース)としてIPOされることも注目される。配当性向100%をキープして連続増配を予定している ブロードマインド<7343>(東証グロース)、同じく配当性向43%の ナレルグループ<9163>(東証グロース) も、連続増配で4.92%、前記の AB&Company<9251>(東証グロース) は、配当方針を変更し配当性向を30%から50%に引き上げたことによる大幅増配で、配当利回りも4.85%に高まりランキング第5位となる、東証グロース市場の全銘柄平均の配当利回りは0.76%に過ぎず、異次元のバリュー株となり、キャピタルゲイン狙いではなくてもインカムゲイン狙いでも十分に株高効力を発揮してくれそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:29 | 特集