楽天グループ<4755>(東証プライム)は10月9日、フリマアプリ「楽天ラクマ」において、AI技術を活用した出品サポート機能の提供を開始したと発表した。出品者が登録した商品画像をAIが自動で解析し、適切なカテゴリや商品名、説明文を提案することで、出品作業の負担軽減を図る。楽天が保有する数千万件の商品データに加え、コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)傘下のブランドリユース大手コメ兵が蓄積した年間240万点分のデータも活用し、ラグジュアリーブランドを含む高精度な商品提案が可能となった。

同機能では、ユーザーが商品画像をアップロードするだけで、AIがカテゴリ・商品名・説明文候補を自動生成し、入力補助として反映する。対応カテゴリは「レディース」「メンズ」「コスメ/美容」などで、今後の拡大も予定されている。利用はアプリ版限定で、iOS 16.0以上およびAndroid 9.0以上に対応する。ウェブ版では利用できず、段階的に提供が進められる。
「楽天ラクマ」は2018年に「フリル」との統合により誕生し、循環型社会の実現を掲げるプラットフォームとして成長を続けてきた。今回のAI出品サポート機能は、情報入力の煩雑さというユーザーの課題を解決し、個人・事業者問わず出品の利便性を高めるものとなる。今後も利便性と付加価値の高いEC体験を追求し、より高度な循環経済の構築を目指す方針である。
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