■PMDA届出を経て初の症例登録、臨床試験が実施段階へ
セルシード<7776>(東証グロース)は10月9日、同社が開発を進める同種軟骨細胞シート「CLS2901C」の第3相試験において、第1例目の症例登録が完了したと発表した。これは患者が臨床試験に正式に組み入れられたことを意味し、実用化に向けた開発が次の段階に進んだことを示す。同社はこれまでに医薬品医療機器総合機構(PMDA)への治験届提出、東海大学との治験契約締結を経て、各実施施設での準備を進めていた。
今回登録が行われた第3相試験は、関節軟骨損傷などに対する同種軟骨細胞シートの安全性と有効性を検証する最終段階の臨床試験である。治験の詳細は厚生労働省の臨床研究等提出・公開システム(jRCT/jRCT2033230587)で公開されている。同社は細胞シート再生医療技術を基盤に、再生医療等製品の商業化を推進しており、今回の進展はその中核製品の実用化に向けた重要なマイルストーンとなる。
なお、この試験進行による2025年12月期の業績への影響は、既に2月13日付で公表した業績予想に織り込み済みとしている。同社は今後も進捗状況に応じて必要な情報開示を行う方針であり、結果次第では再生医療分野における国内外展開に弾みがつく可能性もある。
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2025年10月10日

































