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2026年03月23日

Sakana AI、SNS上の対日「認知戦」を可視化、読売新聞と共同分析

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■文脈とニュアンスから潜在的ナラティブを抽出、従来検索の限界を突破

【SNS認知戦の可視化と共同分析の全体像】

 Sakana AIは3月23日、読売新聞社と共同でSNS空間における中国による対日批判の分析結果を発表した。独自のAIシステムを用い、約110万件の投稿データから文脈やニュアンスを読み取り、批判投稿の背後にあるナラティブを抽出・構造化し可視化するとともに、実用的な仮説構築まで実施した点が特徴である。

【ナラティブ抽出とマルチLLMによる高度分析】

 同システムは三つの技術を柱とする。第一に文脈解析によるナラティブ抽出で、キーワード検索では捉えきれない意味構造を導出する。第二に、3種類の大規模言語モデル(LLM)を組み合わせたノベルティー・サーチにより、集合知的に情報を探索し、粒度の高いナラティブを抽出した上で階層的に可視化し、情報空間の大きな流れを把握する仕組みである。

【仮説生成と検証、情報戦分野への展開】

 第三に仮説構築機能を備え、抽出データからAIが多数の仮説を生成し根拠を提示する。今回の分析では「高市首相の国会答弁後、中国が統一的な対日批判戦略を検討し大規模展開した」との仮説が導かれ、読売新聞が政府関係者や専門家への取材を通じて検証した。Sakana AIは、防衛・インテリジェンス分野を金融と並ぶ重点領域と位置付け、認知戦を含む情報戦分析へのAI実装を本格化させる方針である。

※Sakana AIは2023年設立の日本発AIスタートアップで、生成AIや大規模言語モデルの研究開発を手掛ける。元Google研究者らが創業し、複数AIの組み合わせによる効率的なモデル開発を強みとする。金融や防衛・インテリジェンス分野への応用を進め、世界水準のAI技術確立を目指している。

■参考記事 読売新聞オンライン

中国が大規模な認知戦、昨年の高市首相答弁後に対日批判の投稿急増…読売・サカナAIが共同分析
文脈から「論調」を解析、SNS分析にAI新技術…中国が仕掛けた「認知戦」を調査

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:29 | 政治・経済・調査結果