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2026年04月07日

【2025年度塗装工事業の倒産動向】倒産143件で23年ぶり高水準、資材高騰と人手不足が直撃

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■シンナー価格最大8割上昇、ナフサ供給懸念が業界直撃

 東京商工リサーチ(TSRデータインサイト)は4月4日、2025年度の「塗装工事業」の倒産動向を発表した。倒産件数は143件(前年度比22.2%増)と大幅に増加し、1989年度以降で5番目の高水準となった。2002年度の162件以来、23年ぶりに140件を超えた。コロナ禍で一時減少した倒産は、2024年度に117件へ増加し、再び増勢が鮮明となった。

■資材高騰と外部環境の悪化

 イラン情勢の緊迫化を背景に、石油製品ナフサの供給懸念が高まり、塗料メーカーは値上げを実施した。塗料向けシンナーは7〜8割上昇し、品不足も発生している。資材高騰に加え、人手不足や顧客獲得競争の激化が重なり、業界は厳しい経営環境に置かれている。供給維持のため出荷調整を行うメーカーもあり、現場への影響は広がっている。

■小・零細企業に集中する倒産要因

 倒産原因は「販売不振」が117件(構成比81.8%)と大半を占め、「既往のシワ寄せ」が13.2%で続いた。資本金1,000万円未満が133件(同93.0%)と小・零細企業に集中している。資材高騰分の価格転嫁は難しく、受注価格の引き上げも進まない。経営体力の弱い事業者の脱落が目立ち、2026年度も倒産増加の可能性が高い。業界の淘汰圧力は一段と強まる見通しである。

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