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2026年04月09日

ネオジャパン、中期目標を1年前倒し達成へ、クラウド好調で27年1月期も増収増益・増配見通し

 ネオジャパン<3921>(東証プライム)は自社開発のグループウェアdesknet‘s NEOクラウドサービスを主力として、販売拡大とクロスセル加速、AIを活用した製品アップグレード・製品ラインナップ拡大、継続的なARPU拡大、海外事業の成長などを推進している。27年1月期もクラウドサービスが牽引して増収増益・増配予想としている。また従来の中期業績目標の営業利益を1年前倒しで達成する見込みとなったため、29年1月期を最終年度とする新たな中期業績目標を開示した。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は地合い悪化も影響して水準を切り下げる形だったが、調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。

■自社開発グループウェアのクラウドサービスが主力

 ビジネス・ITコミュニケーションツール開発企業である。自社開発のグループウェアdesknet‘s NEOのクラウドサービス(月額課金収入)を主力に、大企業向け中心のプロダクト(パッケージソフト販売のライセンス収入およびサポートサービス収入)も展開している。

 海外展開は19年6月米国子会社DELCUIを設立、19年12月マレーシアに合弁会社(連結子会社)NEOREKA ASIAを設立、21年2月タイに子会社Neo Thai Asiaを設立、24年4月フィリピンに子会社NEOPhilippineを設立し、拠点開設は3ヶ国となっている。当面は投資が先行する形だがASEAN全域においてdesknet‘s NEOブランドの確立を目指す。

 26年1月期のセグメント別売上高(セグメント間の内部売上高または振替高を含む)は、グループウェア等のソフトウェア事業が62億31百万円、子会社Pro−SPIREのシステム開発サービス事業が19億62百万円、海外事業が76百万円だった。ソフトウェア事業の内訳はクラウドサービスが43億34百万円、プロダクトが17億30百万円、技術開発が1億65百万円だった。クラウドサービスの内訳は月額売上合計が42億59百万円(グループウェアdesknet‘s NEOクラウドが35億81百万円、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteクラウドが3億94百万円、ビジネスチャットChatLuckクラウドが96百万円、その他月額売上が1億86百万円)で、その他役務作業等が75百万円だった。

■製品ラインナップ拡充

 desknet‘s NEOは、すべての組織のDX推進を支えるオールインワン改善プラットフォームである。多機能・使いやすさ・高品質・低価格を強みとしている。業種・業態・規模を問わず幅広く企業・官公庁・自治体に採用され、25年5月時点で自治体・政府機関1250団体以上(自治体導入実績が643で都道府県庁の3分の1以上に納入、および公的機関導入実績が611)に導入されている。

 desknet‘s NEO以外の製品ラインナップとしては、ノンプログラムで誰でもWebアプリを簡単に作成できるノーコード業務アプリ作成ツールAppSuite、新しいコミュニケーションツールとしてのセキュリティ特化型ビジネスチャットChatLuckを提供している。

 なお26年1月期末時点のグループウェアdesknet‘s NEOのプロダクト累計販売実績数は前期末比2.6%増の467.6万ユーザー、クラウドユーザー数は3.9%増の55.8万ユーザー、ノーコード業務アプリ作成ツールAppSuiteのプロダクト累計販売実績数は11.7%増の44.9万ユーザー、クラウドユーザー数は37.5%増の11.0万ユーザーとなった。

 24年6月には、カスタマーコミュニケーションハブとして「NEOPORT」の提供を開始した。メール、チャット、動画音声メッセージなど多様化するカスタマーとのコミュニケーションチャネルを共通のプラットフォームに統合し、AI・自動化技術も活用してチームでの顧客対応業務を効率化させるクラウド型の新しいコミュニケーションツールである。25年9月には、社内データ×生成AIをノーコードで実現する生成AIプラットフォーム「neoAI Chat for desknet‘s」をリリースした。26年2月にはブレインズテクノロジーと生成AI活用が可能な全文検索システムの提供で業務提携した。

■さまざまな賞を受賞

 24年9月には日経BP発行の「日経BPガバメントテクノロジー 2024年秋号」で発表された「自治体ITシステム満足度調査2024―2025 グループウェア/ビジネスチャット部門」において1位を獲得した。

 25年5月にはアイティクラウドが主催する「ITreview Best Software in Japan 2025」の「グループウェア」カテゴリーにおいてdesknet‘s NEOが、また「ノーコードWebデータベース」カテゴリーにおいてAppSuiteが、それぞれTOP100に選出された。AppSuiteは初の選出となる。

 25年9月にはスマートキャンプ社が運営する「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025」において、desknet‘s NEO、AppSuite、ChatLuckが、3部門で合計10の賞を受賞した。

 25年12月には、Innovation&Co.が運営する「ITトレンド年間ランキング2025」の【急上昇】グループウェア部門においてdesknet‘s NEOが、および【急上昇】ノーコード・ローコード開発部門においてAppSuite、それぞれ第1位を獲得した。

 26年1月にはアイティクラウドが主催する「ITreview Grid Award 2026 Winter」において、desknet‘s NEO、AppSuite、ChatLuckが、それぞれ5部門で最高位であるLeaderを受賞した。desknet‘s NEOはグループウェア部門で27期連続での受賞となった。その使いやすさと顧客満足度の高さが評価されている。

■成長戦略

 中期業績目標値(26年1月期〜28年1月期、25年6月策定)については、最終年度28年1月期の営業利益目標値を1年前倒しで達成する見込みとなったため、29年1月期を最終年度とする新たな中期業績目標を開示し、売上高を100億72百万円、営業利益を31億44百万円とした。26年1月期からのCAGR(年平均成長率)は売上高が7.0%、営業利益が8.0%となる。

 成長戦略として国内累計販売ユーザー数1000万ユーザー、グループウェア国内トップシェアを目指し、desknet‘s NEOを中心とする製品販売拡大とクロスセル加速、AIを活用した製品アップグレード・製品ラインナップ拡大、継続的なARPU拡大、海外事業の成長に伴う売上拡大などを推進している。

 東南アジア市場開拓戦略では、23年9月にフィリピン経済特区庁(PEZA)と適切なICTシステムの開発と導入に関する基本合意(MOU)を締結した。海外政府機関とのMOU締結は同社にとって初となる。24年7月にはマレーシアの連結子会社NEOREKA ASIAが、desknet‘s NEOとAppSuiteでマレーシア投資開発庁のデジタル改革加速を支援すると発表した。24年10月にはNEOREKA ASIAが、Solsis(Dataprep Holdingsの連結子会社)と販売代理店契約を締結した。マレーシア政府機関などへの販売拡大を目指す。25年6月にはマレーシア・ジョホール州政府の投資促進機関Invest Johorと、同州イスカンダル地域への東南アジア・エクセレンスセンター(SEA CoE)の設立に向けた戦略的協力に関する基本合意書を締結した。25年10月にはNEOREKA ASIAがJACTIM(マレーシア日本人商工会議所)の会員ポータルを刷新した。25年12月にはNEOREKA ASIAがマレーシア政府のデジタル推進施策である「Malaysia Digital Status」認定企業として承認された。

 26年3月には同社、ZETAおよび米LIVEX AI社の3社の業務提携契約締結を発表した。25年10月に米LIVEX AI社とAIエージェント「LiveX AI」の再販パートナー契約を締結し、日本でのサービスを開始している。さらに今回の3社業務提携によって、国内において主にAIを活用した実店舗におけるCX向上とリテールメディア市場創出を推進する。またレコモットと、リモートアクセスサービスの販売・提供に関して業務提携した。

■サステナビリティ経営

 サステナビリティ経営への取り組みとして23年5月にサステナビリティ委員会を設置、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言に賛同を表明した。24年3月には、横浜市が取り組む「横浜健康経営認証」において最高クラスの「横浜健康経営認証クラスAAA」に認定(認証期間は24年4月1日から2年間)された。24年6月には厚生労働大臣が認定する「くるみん認定」を取得、スポーツ庁が推進する「Sport in Lifeコンソーシアム」に加盟した。

 26年1月にはWFP国連世界食糧計画(国連WFP)の「学校給食支援」活動に賛同し、認定NPO法人国連WFP協会への寄付金を拠出した。またNPO法人Green Days Japanと地域循環型農業モデル「サステナブル・ライス・パートナーシップ」を締結した。26年2月にはスポーツ庁の「スポーツエールカンパニー2026」に認定された。26年3月には経済産業省と日本健康会議が進める健康経営優良法人認定制度において、健康経営優良法人2026(大規模法人部門)に認定された。7年連続の認定となる。

■27年1月期もクラウドサービスが牽引して増収増益・増配予想

 27年1月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.7%増の86億19百万円、営業利益が7.3%増の26億80百万円、経常利益が5.1%増の27億42百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.7%増の18億76百万円としている。引き続きクラウドサービスの好調が牽引する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主還元は累進配当で連結配当性向40%目安

 同社は株主還元について25年1月期より、累進配当を基本方針として連結配当性向を40%目安に引き上げた。この基本方針に基づいて27年1月期の配当予想は前期比2円増配の54円(第2四半期末27円、期末27円)としている。予想配当性向は40.3%となる。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化も影響して水準を切り下げる形だったが、調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。4月8日の終値は1620円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS133円88銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の54円で算出)は約3.3%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS533円23銭で算出)は約3.0倍、そして時価総額は約228億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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