
■値下がり66%の中で輝く高値更新株、バリュー株に選別物色の波
同コラムでは、場来高値更新銘柄および日本経済新聞が集計する10年来高値更新銘柄に注目する。もっともこれらは市場全体では少数派であり、前週末10日も値下がり銘柄が全体の66%超を占める中、年初来高値更新銘柄は139銘柄、そのうち10年来高値更新銘柄は70銘柄、さらに上場来高値更新銘柄は39銘柄であった。上場来高値更新銘柄には株式分割考慮後の更新も多く、材料はファンダメンタルズ、需給、テクニカルなど多岐にわたる。高値更新後に青空相場へ直行するとは限らないが、個別物色の継続は十分に見込まれる。中でもPERが市場平均を下回るバリュー株に絞り、投資機会を探りたい。地銀株、小型化学株、機械株、小型エレクトロニクス株などが有力候補となる。
■地銀株はPBR1倍割れがなお多数、小型化学株には30年ぶりの復調例も
地銀株は株式分割考慮後に上場来高値を更新する銘柄が多い一方、PBR1倍割れの銘柄も依然多い。・東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>(東証プライム)がPER11倍で最も割安水準に位置し、・三十三フィナンシャルグループ<7322>(東証プライム)や・七十七銀行<8341>(東証プライム)が続く。三十三FGのPBRは0.7倍である。10年来高値更新銘柄では、・佐賀銀行<8395>、・宮崎銀行<8393>、・山陰合同銀行<8381>、・福井銀行<8362>、・岩手銀行<8345>、・十六フィナンシャルグループ<7380>、・武蔵野銀行<8336>、・大垣共立銀行<8361>、・阿波銀行<8388>、・池田泉州ホールディングス<8714>などが並ぶ。PBRは岩手銀行と池田泉州HDを除き多くが1倍割れである。日銀会合の結果次第で変動はあるものの、押し目買いの対象として注目される。
小型化学株も、原油・ナフサ高騰の価格転嫁や一部AI関連需要を背景に高値更新が続く。・大伸化学<4629>、・綜研化学<4972>、・フクビ化学工業<7871>はいずれもPER11〜14倍と割安圏にある。大伸化学は1996年7月以来、フクビ化学は1997年3月以来の高値更新で、約30年ぶりの復調となる。両社ともPBRは1倍を下回る。
■ハイテク関連は準主力株として注目、機械株は高配当銘柄が浮上
ハイテク関連では、・日本特殊陶業<5334>(東証プライム)のPER13倍を筆頭に、・東光高岳<6617>(東証プライム)、・フクダ電子<6960>(東証スタンダード)、・ジーエス・ユアサ<6674>(東証プライム)、・新コスモス電機<6824>(東証スタンダード)などがPER13〜17倍と市場平均を下回り、準主力株・小型株としての人気拡大が期待される。
機械株では、・やまびこ<6250>(東証プライム)のPER10倍を筆頭に、・オーナンバ<5816>、・日機装<6376>、・ツガミ<6101>、・オイレス工業<6282>、・テクノフレックス<3449>などが続く。オーナンバはPBR1倍割れで配当利回り3%超、オイレス工業も同様に3%超の利回りを確保しており、インカム狙いの観点からも注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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