ダイキン工業<6367>(東証プライム)は4月14日、信越化学工業<4063>(東証プライム)、日立製作所<6501>(東証プライム)、東京エコリサイクルとともに、業務用エアコンの圧縮機に含まれるレアアース磁石のリサイクルに向けた協創を開始したと発表した。国内で修理やオーバーホール時に交換される圧縮機を対象に、回収から再資源化までを一体化した循環スキームの構築を目指す取り組みである。

同スキームでは、ダイキンが圧縮機を回収し、東京エコリサイクルが分解・脱磁・磁石取り出しを担う。日立と連携し、AI画像認識とロボットを活用して分解工程を自動化し、型式ごとに異なる作業の効率化を図るほか、共振減衰脱磁技術によりCO2を直接排出しない処理を実現する。さらに、回収・分解・品質評価の各工程をデータで一元管理し、トレーサビリティと最適化を高める。取り出した磁石は再生素材として信越化学が新たなレアアース磁石に再製造する。
2026年中に自動化装置の開発を進め、2027年から本格稼働を予定する。業務用機器は法制度や回収スキームが未整備な分野であり、今回の取り組みは国内初の事例となる見通しだ。資源有効利用促進法やGX政策の流れを背景に、レアアースの循環利用を推進し、サプライチェーン全体の環境負荷低減を図る。将来的には賛同企業の参画を促し、エアコン業界にとどまらず製造業全体のグリーントランスフォーメーションへの貢献を目指す。
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