富士通<6702>(東証プライム)は4月15日、中国電力<9504>(東証プライム)傘下の中国電力ネットワークと再生可能エネルギーの導入拡大と送電設備保全の高度化に向けた知的財産ライセンス契約を締結したと発表した。中国電力ネットワークが保有するダイナミックレーティング技術や保全に関する知見を活用し、送配電事業者向けに送電網の高度運用・保全支援サービスの提供を開始する。

背景には、再生可能エネルギーの普及に伴う電力系統の安定運用と既存設備の有効活用の必要性がある。従来は最悪条件を前提に送電容量が設定されていたが、環境条件に応じて容量を変動させるダイナミックレーティング技術が注目されている。また、人手依存の点検・巡視業務は労働人口減少により課題が顕在化しており、デジタル技術やドローンの活用が進んでいる。
同サービスは、送電線に敷設された光ファイバーから振動データを取得し、風況などの環境データを推定して送電可能容量を算出する仕組みを採用する。さらにAIによる学習・推論により将来予測も可能とし、出力抑制の低減や電力の有効活用を支援するほか、ドローン運用や保全業務の省力化にも寄与する。富士通は「Uvance」領域でサービスを展開し、電力インフラのデジタル化と持続可能な社会の実現を目指す。
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