クリーク・アンド・リバー社<4763>(東証プライム)は4月15日、同社が出資するソラセンテスが開発した医用画像プログラム「TH−ZEY(ゼウス)」が、4月1日に日本品質保証機構(JQA)から医療機器認証を取得したと発表した。拡張現実(AR)技術を活用し、医療安全の向上を図る革新的機器であり、認証取得により保険診療における加算算定が可能となる見通しで、医療機関への導入拡大に向けた環境が整った。

■AR技術による医療安全の革新と胸腔ドレナージのリスク低減
同プログラムは、患者のCT画像を身体上に重ねて表示することで、体内構造を可視化しながら処置を行える点が特徴である。特に胸腔ドレナージでは、従来は穿刺器具の先端を常時視認できず、臓器損傷や死亡事故のリスクが指摘されてきた。胸部では空気の影響により超音波装置が機能しにくいという物理的制約があり、この「不可視」の課題が医療安全上の大きな障壁となっていた。同技術はこれを克服し、医療安全の基準を引き上げる手段として位置付けられる。
■開発背景と事業化の経緯、認証取得による本格展開への移行
ソラセンテスは、順天堂大学附属順天堂医院呼吸器外科教授の鈴木健司氏が中心となり、AR技術を医療現場に応用する構想のもと設立された企業である。寄付金を原資とした研究開発を経て、2023年2月に株式会社として事業化し、実用化を進めてきた。今回の認証取得により、同社は医療機器としての本格展開に踏み出す段階に入り、臨床現場での活用拡大と医療事故低減への寄与が期待される。
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