日立製作所<6501>(東証プライム)は4月16日、オープンイノベーションによるAI創薬を加速する「秘匿AI基盤」の開発を発表した。同基盤は、機密性の高い研究データやAIモデルを相互に開示することなく安全に連携可能とするもので、創薬プロセスの効率化とAI活用の高度化に貢献する。MOLCUREとの協創を通じ、2026年度から「OI創薬基盤サービス」としての提供開始を目指す。

■秘匿技術で安全なデータ連携を実現
同基盤は検索可能暗号やTEE(信頼実行環境)など日立独自の秘匿情報管理技術を活用し、データやAIモデルを暗号化・隔離状態で処理する仕組みを備える。これにより、情報漏洩や知的財産流出のリスクを抑制しつつ、複数の企業や研究機関が安全に共同研究を進められる。PoCでは秘匿状態での学習・推論が可能であることを確認している。
■創薬エコシステム構築と事業展開
同サービスは抗体分野から開始し、核酸やペプチドなど多様なモダリティへの拡大を見込む。さらに、技術ニーズとスタートアップのシーズを秘匿性を保ちながらマッチングする機能も提供予定である。将来的にはコンソーシアム型へ発展させ、バイオ医薬分野でのオープンイノベーションを促進し、同社の「HMAX Industry」および「Lumada3.0」の中核サービスとして展開する方針である。
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