
■決算ガイダンス次第で株価変動拡大、選別色一段と強まる
AI関連主力株が相場の主導役となる中で、半導体関連株の決算が今週後半から28日まで、電線株が5月第2週に集中する見通しを示した。業績ガイダンス次第で株価の変動幅が拡大する可能性がある一方、主力株は値がさでPERが市場平均を上回る点が課題と指摘し、出遅れた2番手・3番手銘柄への資金シフトが見込まれる。注目分野としては、データセンター関連の電気工事株、電力設備投資関連の電力機器株・電子部品株を挙げ、電気工事株は2月の上場来高値更新後に1カ月超の調整局面にあり、4月末までの決算発表とガイダンス次第で2月相場の再現も視野に入ると分析した。先行して動意づく電力機器株や電子部品株と併せた物色の広がりが焦点となる。
■電気工事株は連休前の決算を控え再び高値挑戦へ
電気工事株では、多くの銘柄が2月に上場来高値を更新した後、足元は調整局面にある。この中で先行したのが、昨年10月に九電工から社名変更したクラフティア<1959>(東証プライム)である。台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県菊陽町で第2工場の建設を進めていることが評価され、株価は2月の上場来高値1万580円まで上昇した。3月期決算は4月28日発表予定で、2027年3月期のガイダンスが注目される。中期計画では2030年3月期に売上高6000億円、経常利益600億円を目標としており、続伸期待が高い。
このほかの高値更新銘柄には、ETSグループ<253A>(東証グロース)、北陸電気工事<1930>(東証プライム)、関電工<1942>(東証プライム)、きんでん<1944>(東証プライム)があり、多くが上方修正と増配を発表している。低PER銘柄では北海電工<1832>(東証プライム)、トーエネック<1946>(東証プライム)、四電工<1939>(東証プライム)、中電工<1941>(東証プライム)などが挙げられる。
■データセンター関連では空調工事・電力機器株が広がる
データセンター向け空調工事では日本電技<1723>(東証スタンダード)が注目される。前期業績を2度上方修正し、増配と株式分割を実施、株価は上場来高値を更新した後に調整を経て持ち直している。同業のオーテック<1736>(東証スタンダード)、東テク<9960>(東証プライム)も上方修正・増配を実施し、PERは相対的に割安水準にある。
電力機器関連では明電舎<6508>(東証プライム)、東光高岳<6617>(東証プライム)、大崎電気工業<6644>(東証プライム)が上場来高値を更新した。米国のMicrosoftによる日本でのデータセンター投資計画(約1兆6000億円)が追い風となっている。低PER銘柄としては木村工機<6231>(東証スタンダード)、オイレス工業<6282>(東証プライム)、愛知電機<6623>(東証プライム)、正興電機製作所<6653>(東証スタンダード)などが浮上する。
また、日本ケミコン<6997>(東証プライム)はAIサーバー向けアルミ電解コンデンサーの増産を背景に年初来高値を更新した。関連ではTDK<6762>(東証プライム)、村田製作所<6981>(東証プライム)、ニチコン<6996>(東証プライム)も注目され、AI需要の拡大を背景に物色が続く可能性がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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