三菱電機<6503>(東証プライム)は4月21日、ポーランドのクラクフ市電において、鉄道EMS(エネルギーマネジメントソリューション)の実証を開始したと発表した。デジタル基盤「Serendie」と蓄電システム(ESS)を活用し、電力消費の削減と最適化を検証する。実証は同市の交通事業者MPK社および道路管理局ZDMK社の協力のもと、同社と関係会社MEDCOMが実施する。

同実証は3段階で構成される。第1段階では鉄道向けデータ分析サービスを用いて電力消費量や余剰回生電力、架線電圧の状況を分析する。第2段階では分析結果をもとにESS導入による省エネ効果や電圧変動の改善を検証し、最適な設置場所を提案する。第3段階では次世代蓄電モジュール「MHPB」を搭載したESSを沿線に設置し、回生エネルギーの蓄電と他車両への供給を行い、消費電力削減や電圧安定化を実測する。
ポーランドでは電力需要増加とエネルギーコスト上昇が課題となる中、鉄道事業者では電力利用効率化や電圧安定化が求められている。同社は同実証成果をもとにESSを組み込んだ鉄道EMS新サービスの提供を目指す。鉄道運行の効率化に加え、カーボンニュートラルへの対応や地域全体のエネルギー最適化への貢献を図る方針である。なお、同実証は経済産業省の補助金を活用して実施する。
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