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2026年04月28日

マルマエ、26年8月期大幅増益予想、半導体分野の受注急増とKMAC通期連結が寄与

 マルマエ<6264>(東証プライム)は、精密部品事業(マルマエ)として半導体・FPD製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工、機能材料事業(25年4月に子会社化したKMAC)として半導体スパッタリングターゲット用超高純度アルミニウム製品などを展開している。26年8月期は大幅増益予想(26年2月20日付で上方修正)としている。中間期が順調であり、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価(効力発生日26年4月1日で株式2分割)は急反発して戻り高値圏だ。そして2月の最高値に接近している。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■半導体関連の精密部品事業と機能材料事業を展開

 精密部品事業(マルマエ)として半導体・FPD製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工、および機能材料事業(KMAC)として半導体スパッタリングターゲット用超高純度アルミニウム製品などを展開している。また作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)では、18年7月に第二種医療機器製造販売業の許可を取得し、医療機器製造業の登録を行った。なおKMACの株式取得にあたって25年4月に設立したSPC(特別目的会社)のKMXを、26年1月1日付で吸収合併した。

 25年8月期は、精密部品事業が売上高77億09百万円で営業利益(全社費用等調整前)18億23百万円、機能材料事業(5ヶ月分)が売上高36億94百万円で営業利益3億85百万円(のれん償却額1億25百万円控除後)だった。売上高の内訳は、精密部品事業が半導体分野61億36百万円、FPD分野12億86百万円、その他分野61百万円、機能材料事業がIT器材分野(半導体・FPD製造用ターゲット材向け消耗材、アルマイト処理等)13億52百万円、半導体装置部材分野(半導体エッチング装置用の真空チャンバー等)7億12百万円、基礎素材分野(電解コンデンサ用・HDD用の高純度アルミ等)16億25百万円だった。

■消耗品受注拡大による安定成長を推進

 25年7月に策定した中期事業計画「Fusion2028」では、グループ経営方針に「素材と加工の技術力で社会に貢献する」を掲げ、グループ中期経営戦略は新素材・新技術の創出による顧客ニーズ取り込み、消耗品受注拡大による安定成長とした。そして最終年度28年8月期の目標数値には売上高250億円、営業利益56億円、ROIC15%を掲げた。株主還元については年間30円を最低配当額(通期最終損益赤字時は再検討)として、配当性向35%以上を目標とする。

 セグメント別の計画(28年8月期)は、精密部品事業が売上高120億円(半導体既存分野60億円、半導体新規分野40億円、FPD・その他分野20億円)、営業利益36億円、営業利益率30%で、機能材料事業が売上高130億円(IT器材分野38.7億円、半導体装置部材分野36.1億円、基礎素材分野55.1億円)、営業利益23億円、営業利益率18%、そして共通営業費用3億円としている。

 また中長期的な取り組みとしてサステナビリティ戦略を推進する。太陽光・蓄電池導入などによりサプライチェーン全体でのGHG削減に取り組むほか、人材・ガバナンス面ではエンジニア育成、全社的リスク管理強化などを推進する。

 25年2月には、国際的な環境非営利団体CDPによる2024年度の気候変動に関する調査において、中小企業向け評価(SME)で最高スコアとなる「B」スコア(マネジメントレベル)を取得した。22年度には「D」スコア(情報開示レベル)、そして23年度には「C」スコア(認識レベル)を取得しており、着実なスコアの向上を実現している。26年3月には、みずほ銀行と「Mizuho Eco Finance」契約を締結した。

■26年8月期大幅増益予想で中間期順調

 26年8月期の連結業績予想(KMACを通期連結、26年2月20日付で上方修正)は、売上高が177億円、営業利益が32億円、経常利益が30億円、親会社株主帰属当期純利益が27億円としている。前回予想(25年10月10日付の期初公表値、売上高172億円、営業利益28億円、経常利益26億円、親会社株主帰属当期純利益が17億円)に対して、売上高を5億円、営業利益を4億円、経常利益を4億円、親会社株主帰属当期純利益を10億円それぞれ上方修正した。

 KMACを5ヶ月分連結した前期の連結業績(売上高114億03百万円、営業利益21億03百万円、経常利益19億36百万円、親会社株主帰属当期純利益13億55百万円)との比較で見ると、売上高は55.2%増収、営業利益は52.1%増益、経常利益は54.9%増益、そして親会社株主帰属当期純利益は99.1%増益となる。

 配当予想については26年2月20日付で年間20円(第2四半期末10円、期末10円)上方修正して76円(第2四半期末38円、期末38円)とした。また26年2月27日付で株式2分割(効力発生日26年4月1日)を発表し、配当は第2四半期末38円、期末19円とした。株式2分割後に換算すると当期は年間38円で前期の年間20円に対して18円増配となる。また予想配当性向は35.7%となる。

 修正後の通期セグメント別売上高計画は、精密部品事業(マルマエ)が86億円、機能材料事業(KMAC)が91億円としている。半導体製造装置市場の好転を背景に、精密部品事業(マルマエ)では半導体分野の受注が急増しているため、設備投資を前倒して顧客からの増産要請に対応する。機能材料事業(KMAC)では半導体製造装置部品の在庫調整が完了して再拡大に向かうため、人員増など能力拡大を急ぐ。

 中間期の連結業績は売上高が87億10百万円、営業利益が15億68百万円、経常利益が14億66百万円、親会社株主帰属中間純利益が16億71百万円だった。なお特別利益に補助金収入(サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金)10億13百万円を計上した。

 前期第3四半期よりKMACを新規連結して連結決算に移行したため、前年同期の非連結業績(売上高39億11百万円、営業利益9億52百万円、経常利益9億44百万円、中間純利益6億64百万円)に対して大幅増収増益(売上高は122.7%増収、営業利益は64.6%増益、経常利益は55.3%増益、親会社株主帰属中間純利益は151.7%増益)だった。また前回予想(26年2月20日付の上方修正値、売上高86億円、営業利益15億40百万円、経常利益14億30百万円、親会社株主帰属中間純利益16億円)を上回る水準で着地した。

 精密部品事業(マルマエ)は売上高が39億31百万円で営業利益(全社費用等調整前)が8億25百万円だった。分野別の売上高は半導体分野が7.7%増の33億13百万円、FPD分野が34.7%減の4億37百万円、その他分野が34.9%減の31百万円だった。半導体分野は半導体工場の高稼働と製造装置市場の回復に伴って好調に推移した。特に第2四半期の売上高は過去最高に接近した。FPD分野は減収だが、受注が回復傾向となり、下期の売上は好調に推移する見込みだ。利益面は半導体分野の好調が牽引した。

 機能材料事業(KMAC)は売上高が47億80百万円で営業利益が7億44百万円(のれん償却額150百万円控除後)だった。分野別売上高はIT器材(半導体・FPD製造用ターゲット材向け消耗材、CVD工程向け消耗品材料、アルマイト処理など)が17億35百万円、半導体装置部材(半導体エッチング装置用の真空チャンバーなど)が8億21百万円、基礎素材(電解コンデンサ用・HDD用の高純度アルミなど)が22億12百万円だった。IT器材は超高純度ターゲット材やCVD向け消耗品が好調だった。半導体装置部材は市場回復に伴って顧客における在庫調整が進み、急増する受注に対応するための増産体制を整備した。基礎素材は、顧客の設備停止を伴う改修工事という一時的要因の影響を受けたものの、概ね順調だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が42億44百万円で営業利益が7億01百万円、第2四半期は44億66百万円で営業利益が8億67百万円だった。

 通期予想に対する中間期の進捗率は売上高が49%、営業利益が49%、経常利益が49%、親会社株主帰属当期純利益が62%と順調である。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株主優待制度は毎年8月末時点で6ヶ月以上継続保有株主対象

 株主優待制度(詳細は会社HP参照)については、26年4月1日付の株式2分割に伴って変更し、毎年8月31日現在で6ヶ月以上継続して2単元(200株)以上の保有株主を対象として、QUOカード2000円分を贈呈する。26年8月期末より適用する。

■株価は上値試す

 株価(効力発生日26年4月1日で株式2分割、1株当たり数値は株式2分割換算後)は急反発して戻り高値圏だ。そして2月の最高値に接近している。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。4月27日の終値は1902円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS106円55銭で算出)は約18倍、今期予想配当利回り(会社予想の38円で算出)は約2.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS321円88銭で算出)は約5.9倍、そして時価総額は約497億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:51 | アナリスト銘柄分析