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2026年04月29日

UAEのOPEC脱退、原油相場の転機を映す日本株

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【供給増期待と地政学リスクが交錯】

■産油国の結束に揺らぎ

 UAE(アラブ首長国連邦)は、OPECおよびOPECプラスから5月1日付で脱退すると発表した。国営通信WAMは、同国の長期的な戦略と経済ビジョン、国内エネルギー生産への投資加速を理由に挙げている。ロイターなどによると、UAEは生産枠をめぐりサウジアラビアと摩擦を抱えてきた経緯があり、脱退はOPECプラスの結束力を弱める動きとして受け止められている。

■日本に重い中東依存

 日本にとってUAEは、単なる産油国の一つではない。石油連盟の資料によると、2024年度の日本の原油輸入に占める中東依存度は95.9%、UAEの比率は43.6%と最大だった。UAEがOPECの生産制限から離れ、将来的に供給を増やせば、原油価格の抑制や安定調達につながる可能性がある。一方、足元では中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡をめぐる不安が残り、短期的にはガソリン、電気・ガス料金、物流費への上昇圧力が意識されやすい。

■株式市場は二つの視点

 株式市場では、原油高が続く局面でINPEX<1605>(東証プライム)ENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)出光興産<5019>(東証プライム)など資源・石油関連に収益押し上げ期待が向かいやすい。海運や防衛関連にも、地政学リスクを材料にした物色が及ぶ可能性がある。反対に、原油価格が中長期的に落ち着けば、日本航空<9201>(東証プライム)など空運、陸運、化学、タイヤ、食品、小売りなど、燃料費や原材料費の負担が重い業種にはコスト低下メリットが生じる。市場の焦点は、原油高メリット銘柄とコスト低下期待銘柄のどちらに資金が向かうかに移る。

■焦点は供給増の時期と政策対応

 UAEの脱退は、原油市場に供給増期待をもたらす一方、OPECプラスの価格調整力低下という新たな変動要因も生む。日本では燃料価格が物価や家計、企業収益に波及しやすく、政府の燃料補助策や電気・ガス料金対策の行方も相場材料となる。投資家は、UAEの実際の増産ペース、中東情勢、為替、国内物価対策を合わせて見極める必要がある。今回の脱退は、エネルギー安全保障とインフレ耐性を改めて問う出来事といえる。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:08 | 政治・経済・調査結果