企業情報オンライン(総合版) - You Tube
2026年05月14日

三菱電機、農地土壌の炭素貯留量を高精度推定、光計測と炭素循環モデルを融合

■土壌採取や化学分析を不要にし、広域モニタリングの効率化と低コスト化を実現

 三菱電機<6503>(東証プライム)は5月13日、画像解析と光計測技術に、植物の「根バイオマスモデル」と微生物による「有機物分解モデル」で構成する炭素循環モデルを組み合わせ、農地土壌の炭素貯留量を高精度に推定する技術を開発したと発表した。大規模な土壌採取や化学分析を不要にし、広域土壌モニタリングの効率化と低コスト化を図る。

mitsu1.jpg

 同技術は、地上分光計測で初期炭素量を把握し、上空から撮影したリモートセンシング画像や光計測データを、農作物の根の成長や土壌代謝を示すシミュレーションモデルに入力する仕組み。根に蓄えられた炭素量や微生物による有機物分解、CO2放出過程を再現し、土壌に蓄積される炭素の純増減量を推定する。北海道豊富町での初期実証では、従来手法に比べて精度向上と低コスト評価を確認した。

 2026年度以降に本格稼働予定のGX−ETSで必要とされるMRV(モニタリング・報告・検証)対応も見据え、第三者検証に使える客観的データを提供する。2024年度から北海道豊富町で実証を継続しており、2027年3月までに計測・評価を完了する予定。将来は「土壌炭素モニタリングサービス」の提供を目指し、農業の生産性向上と温室効果ガス削減に貢献する。

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:26 | IR企業情報