
■新設法人が3年連続増加
帝国データバンク(TDB)は5月18日、2025年「新設法人」動向調査を発表した。2025年(1〜12月)に全国で新たに設立された法人は15万6525社(前年比1.8%増)となり、3年連続で増加した。2024年の15.4万社を上回り、集計可能な2000年以降で年間最多を更新。10年前の2015年(12.6万社)に比べ、年間設立数は1.25倍に拡大した。
■シニア層の起業が拡大
起業時点の代表者平均年齢は48.9歳(速報値)となり、前年の47.7歳から1.2歳上昇し、2000年以降で最高齢を更新した。年代別では「40代」が29.1%で最多だった一方、「30代」は18.8%、「20代以下」は5.0%に低下した。これに対し、「60歳以上」の割合は20.5%と初めて20%台に達し、シニア層や早期リタイア層による起業の広がりが鮮明になった。
■合同会社や特定目的会社が増加
法人格別では「株式会社」が10万591社で全体の3分の2を占めたが、2023年をピークに2年連続で前年を下回った。一方、低コストで設立しやすい「合同会社」は4万4998社と前年比6.8%増加し、2000年以降で最多を更新した。不動産などの資産管理・運用を目的とする「特定目的会社(TMK)」は前年比17.9%増の191社となり、マンション価格の高騰や不動産の金融資産化も背景にあるとみられる。
■東京集中と地方創業が課題
都道府県別では「東京都」が4万9274社で最多となり、このうち23区が4万4975社と約9割を占めた。市区郡別では「港区」が7472社で全国最多となり、単独の市区郡として初めて年間7000社を超えた。企業倒産や休廃業・解散が高水準で推移する一方、新設法人数はそれらの合計の2.00倍に達しており、日本経済の新陳代謝が進む一方、起業地の東京集中と地方での起業支援が課題となっている。
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