
■全国2万3083社を対象に調査
帝国データバンクは5月19日、全国2万3083社を対象に実施した「人手不足に対する企業の動向調査(2026年4月)」の結果を発表した。調査期間は2026年4月16日から4月30日までで、有効回答企業数は1万538社、回答率は45.7%だった。
■正社員不足は4年連続で半数超
2026年4月時点で、正社員の不足を感じている企業は50.6%となり、4月としては4年連続で50%を超えた。前年同月の51.4%から0.8ポイント低下したものの、引き続き高水準で推移している。一方、非正社員の不足を感じている企業は28.3%で、前年同月の30.0%から1.7ポイント低下し、4月としては4年ぶりに3割を下回った。
■情報サービスなど7業種で6割超
業種別では、正社員の不足割合が「情報サービス」で66.7%と最も高く、「運輸・倉庫」が65.9%、「メンテナンス・警備・検査」が65.9%、「建設」が65.7%と続いた。AIの普及やDX化で案件が増える一方、設計や安定運用を担う人材、スキル要件に合う人材の確保が難しくなっている。51業種中7業種で正社員不足が6割以上となった。
■非正社員は飲食・宿泊で改善傾向
非正社員では「人材派遣・紹介」が60.0%と唯一6割台となった。一方、「飲食店」は59.1%、「旅館・ホテル」は38.5%となり、いずれも改善傾向を示した。背景にはDXやスポットワークの普及による生産性向上、物価高や中国人観光客の減少による来客数の落ち着きがある。2025年度の「人手不足倒産」は441件と3年連続で過去最多を更新しており、現役世代の高齢化や引退を背景に、正社員不足は今後も高水準で推移するとみられる。
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