
■人工ダイヤ製造プロジェクトの波及効果を分析
帝国データバンクは5月25日、戦略的投資イニシアティブ「人工ダイヤの製造プロジェクト」のサプライチェーン分析を発表した。2026年2月、日米両政府が総額約5500億ドルの対米投資の第一弾のひとつとして示した「工業用の人工ダイヤの製造プロジェクト」を対象に、政府資料で購入に関心を寄せる企業として例示されたノリタケ<5331>(東証プライム)と旭ダイヤモンド工業<6140>(東証プライム)の2社を頂点に分析した。
■国内延べ1017社、97.1%が中小企業
同社の「商流圏」データを用いた調査によると、2社を頂点とするサプライチェーン企業は国内に延べ1017社にのぼり、このうち97.1%にあたる987社が中小企業だった。内訳は、直接取引のあるtier1が延べ496社、tier2が延べ485社、tier3が延べ36社となった。
■取引額総計694.5億円、中小企業分は470.4億円
延べ1017社による2社への取引額は総計694.5億円に達し、このうち中小企業との取引額は470.4億円だった。ノリタケのサプライチェーン企業は合計791社、取引額548.2億円。旭ダイヤモンド工業は合計226社、取引額146.3億円となり、プロジェクトの進展に伴う周辺企業への波及が注目される。
■中部と関東に取引網、製造業が最多
地域別では、中部が延べ517社、取引額338.1億円で最大となり、関東が延べ246社、取引額238.8億円で続いた。ノリタケは愛知県を中心に中部地域へ取引網が広がり、旭ダイヤモンド工業は東京都や神奈川県、山梨県、千葉県など関東近郊に多い。業種別では製造業が延べ455社で最多、卸売業221社、建設業119社が続き、人工ダイヤ関連投資が幅広い産業に及ぶ構図が示された。
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