ウィルズ<4482>(東証グロース)は6月1日、パンハウスとの共著による書籍『さよなら 統合報告書』(発行:宣伝会議、定価:2200円/税込)を発売した。同書は、上場企業の統合報告書発行数が1200社を超え、10年前の約6倍に急増する一方、制作工数の増大や内容の形骸化が課題となる現状を背景に、企業報告の新たな在り方を提示する書評性の高い一冊である。

■AI時代の企業報告を提言
同書は、100ページを超える成果物づくりに追われ、本来の目的である投資家との対話ツールとして十分に機能していない統合報告書の限界を問い直す。AIによる構造化データ、自動翻訳、ナラティブ生成、双方向型の「共創プラットフォーム」がもたらすリアルタイム対話に着目し、企業報告の進化形「RX:Reporting Transformation 3.0」の全体像を示す。
■実務と思想をつなぐ構成
目次は「企業報告の意義と役割」「統合報告書に付きまとう構造的課題」「未来の企業報告を実装するという挑戦」「AIとの“共進化”が拓く新たな可能性」など全6章で構成する。四六判176ページ。著者はウィルズと、東大松尾研発スタートアップのパンハウス。統合報告書を“作るための資料”から“対話する企業報告”へ転換する視点を示す点に読みどころがある。
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