シャープ<6753>(東証プライム)は6月2日、AIによる応答内容自動評価システムを用い、ユーザーに寄り添った応答で心地よい会話を実現するAI会話技術を開発したと発表した。同社のAI会話機能搭載製品・サービスでは、機能に関する会話にとどまらず幅広いやり取りが行われており、何気ない会話を楽しめることが製品やサービスへの愛着につながるとみて、独自のAI技術「CE−LLM」の一部として開発を進めた。

従来のAI会話応答の評価は主観評価が中心で、評価に時間を要するほか、評価者ごとのばらつきが課題となっていた。同社は会話に関する先行研究を調査し、「即応性」「文脈理解」「知識力」など、会話の「好ましさ」に影響する項目を抽出・体系化。応答内容を定量的に測定できる評価基準を構築し、他のLLMで応答を評価する「LLM−as−a−judge」によって短時間で評価する自動評価システムを開発した。
第1弾として、会話の「好ましさ」に影響する9項目を評価するシステムを開発し、5月発表のテレビ「AQUOS」向け新サービス「AQUOS AI」の開発に応用した結果、応答内容の評価値向上を確認した。評価基準の詳細は、6月8日から12日までGメッセ群馬で開催される「2026年度 人工知能学会全国大会」で発表する予定。同社は今後、自動評価の領域を広げ、AI会話機能搭載製品・サービスの拡大を目指す。
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