企業情報オンライン(総合版) - You Tube
2026年06月03日

【価格改定動向調査】食品値上げ5年連続1万品目超え、中東情勢悪化が影響

kakaku1.jpg

■5年連続で年間1万品目超えが確実に

 帝国データバンクは6月2日、2026年の飲食料品値上げ動向と展望・見通しについて分析した「食品主要195社」価格改定動向調査の6月速報を発表した。2026年通年の飲食料品値上げ品目数累計は、6月1日までの集計分で少なくとも1万1157品目となり、調査を開始した2022年以降、5年連続で年間1万品目を超えることが確実となった。

■前年より遅いペースも夏以降に値上げ増加

 前年の2025年は2月末時点で1万品目到達が判明しており、2026年は前年より約3カ月遅いペースとなった。ただ、中東情勢の影響を受け、トレーやフィルムの原料となるナフサの値上げ分を価格に反映する動きが顕著となっている。6月は2カ月ぶりに単月で1000品目を上回り、7月は3カ月ぶりに2000品目を超える値上げラッシュとなる見通し。8月も前年実績を既に上回っており、2000品目超えの可能性がある。

■加工食品が最多、調味料や酒類・飲料も広範囲に

 食品分野別では、冷凍食品やパック米飯などの「加工食品」が4179品目で最多となった。前年通年実績の4791品目の約9割に達し、年間では前年を上回る見通し。「調味料」は2784品目で、だしやたれ製品に加え、大手メーカーによる3年半ぶりの醤油製品の価格改定も予定される。「酒類・飲料」は1893品目で、第三のビール、発泡酒、輸入ワイン、焼酎・日本酒など幅広い分野に及ぶ。一方、「乳製品」は64品目にとどまった。

■包装・資材由来の値上げが7割超、年間2万品目も視野

 ホルムズ海峡の混乱により、石油由来の樹脂素材の供給力低下やコスト上昇圧力が国内産業にも波及している。食品分野では、食品フィルム、トレー類、紙パックなどの大幅値上げを背景に、「包装・資材」由来の値上げが全食品の7割を超え、過去最高水準で推移した。エネルギー、物流費、原材料コストも上昇しており、7〜10月実施を中心に価格改定が続く見通し。年間では1.5万〜2万品目台への到達も想定され、前年並みの水準となる可能性がある。

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:25 | 政治・経済・調査結果