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2026年06月05日

【注目銘柄】日伝、連続最高業績・増配・自己株式取得のフルセット材料で株人気が再燃

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■年初来安値から底上げ、バリュー株買いが再燃

 日伝<9902>(東証プライム)は、前日4日に15円高の2477円と3営業日ぶりに反発して引け、4月24日に売られた年初来安値2317円からの底上げ幅を拡大させた。今2027年3月期業績が連続して過去最高を更新すると予想され、配当方針の変更に伴う増配や配当支払い日の早期化、さらに自己株式取得・消却を進めていることなど、フルセット材料を見直すバリュー株買いが再燃した。

 また、機械器具専門商社としてフィジカルAI関連株の一角に位置することや、今年10月の東証のTOPIX(東証株価指数)改革に対してすでに対応策を実施したことなども、フォローの材料として評価されている。

■精密減速機、サーボモータなどが自動化、DX化、脱炭素化などで堅調推移

 同社の今2027年3月期業績は、売上高1500億円(前期比6.4%増)、営業利益73億円(同10.2%増)、経常利益78億円(同4.5%増)、純利益55億円(同7.5%増)と予想され、純利益は連続して過去最高を更新する見通しである。

 動力伝導機器分野では精密減速機や伝導用ベルト、産業機器分野ではコンベア関連機器やシステム用機器、制御機器分野ではサーボモータやセンサ、ロボット関連機器などが堅調に推移する見込み。生産機械全般が持ち直したほか、自動化やDX化、脱炭素化などのニーズが加わることも寄与する。

■配当方針を変更し年間100円へ大幅増配、株主優待制度も導入

 配当は、前2026年3月期に年間70円とし、前々期に実施した創立90周年の記念配当10円込みの75円から、普通配当として実質5円の増配となった。この配当支払い日は、前々期の6月23日から今年6月1日に早期化した。

 今2027年3月期配当は、配当方針を従来の連結配当性向30%以上から50%以上に引き上げ、年間100円と大幅増配を予定している。また新たな株主優待制度も導入し、3月31日を基準日に、100株以上を1年以上保有する株主にQUOカード2000円分を贈呈する。

■自己株式取得・消却を推進、TOPIX改革への対応も完了

 自己株式取得は、取得株式総数を60万株(発行済み株式総数の2.03%)、取得総額を20億円、取得期間を今年6月1日から12月31日までとして推進し、取得株式は来年3月31日に消却する予定である。

 なお、東証のTOPIX改革は、現在の構成銘柄1650社を浮動株式時価総額を基準に約1000社に絞り込むことを目指している。同社は、浮動株式数の拡大、投資家層の拡大、流動性の向上を図ることを目的に、メインバンクなどに政策保有株の売却(売出価格2425円)を要請し、2月26日に受け渡しを完了して準備を整えた。TOPIX連動資産は140兆円とも推定されており、新TOPIXの構成銘柄に採用された際の一段の需給好転が期待される。

■GC示現で上昇トレンド転換を示唆、PER13倍・配当利回り4%台の割安感を見直し

 株価は、今年2月の株式売り出しが好意的に評価され、2580円と上ぶれた。その後の配当権利落ち安値2317円からは、今期業績の連続最高業績、連続増配、自己株式取得・消却などに反応して2580円まで買い直された。さらにフィジカルAI関連株人気の波及でも2600円と買われ、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換を示唆している。

 足元では75日線水準の売出価格で下値を確かめていた。PERは13.3倍、配当利回りは4.03%と割安感があり、1月16日につけた年初来高値2666円を目指して再発進する展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:42 | 注目銘柄