住友ベークライト<4203>(東証プライム)は6月12日、ジアリルフタレート(DAP)樹脂を用い、耐トラッキング性と絶縁性に優れたプリプレグ・積層板を開発したと発表した。耐トラッキング性900V、高い絶縁破壊強度と絶縁信頼性、ガラスクロスとの複合材料による高強度、熱硬化性樹脂による耐熱性を備える。

同開発品は、耐トラッキング性の規格であるUL2597のSTT試験で900Vの性能が確認された。耐燃性はUL94準拠の同社内試験でV−0相当(0.8mm厚み)、絶縁破壊電圧は40kV/mm、曲げ弾性率は23GPa(25℃)、14GPa(175℃)となった。高電圧環境下でも優れた絶縁性と耐久性を持ち、絶縁材料の薄型化や導体間距離の短縮を可能にする。
用途はxEVや産業用電源装置、電子機器などの高電圧で使用される絶縁部品、絶縁構造部材を想定する。大面積(1m角)にも対応し、従来の成形材料では難しかったサイズにも適用可能だ。今後はサンプル供試を進めるとともに、高耐トラッキング製品の成形材料や粉体塗料との連携を図り、顧客ニーズに応じた提案を進める。
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