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2026年06月15日

科研製薬、「KAR」国内第III相試験結果を日本皮膚科学会総会で発表

■アタマジラミ症に対する新たな治療選択肢

 科研製薬<4521>(東証プライム)は12日、製造販売承認申請中のアタマジラミ症治療剤「KAR」(一般名:イベルメクチン)について、国内第III相試験の結果が第125回日本皮膚科学会総会(2026年6月11〜14日、京都)で発表されたことを明らかにした。同剤は既存治療で効果が不十分なアタマジラミ症に対する新たな治療選択肢として開発が進められており、今回の試験で有効性と安全性が確認された。

 試験は、既存治療で効果不十分な患者を対象に、ランダム化、基剤対照、二重盲検、並行群間比較、多施設共同試験として実施された。KARまたは基剤を単回塗布し、その後3週間にわたり生きているアタマジラミの有無を計3回評価した。期間中に生存個体が確認された場合には、非盲検下で追加塗布を行い、再度3週間後に評価した。

 主要評価項目である「指標被験者の治療成功割合」は、KAR群で85.2%(23/27名)、基剤群で7.4%(2/27名)となり、両群の差は77.8ポイント(95%信頼区間:55.63〜89.66)で統計学的に有意だった(P<0.001、スコア検定)。この結果から、KARが既存治療で効果不十分なアタマジラミ症に対して明確な有効性を示したことが確認された。安全性についても、開発上問題となる副作用や重篤な副作用は認められなかった。

 アタマジラミ症は頭髪に寄生するアタマジラミによって発症し、強いそう痒を伴う。幼稚園や保育園など集団生活の場で発生しやすく、小児を中心に国内でも一定数の患者が確認されている。近年は沖縄県を中心に既存治療薬に抵抗性を示すアタマジラミが増加しており、治療上の課題となっている。このため、日本皮膚科学会などの関連団体が医療上必要性の高い未承認薬としてKARの開発を厚生労働省に要望していた。

 KARの主成分であるイベルメクチンは、アタマジラミの神経・筋細胞に存在するグルタミン酸作動性CI⁻チャネルに作用し、麻痺を引き起こすことで殺虫効果を示すと考えられている。殺卵作用は認められていないが、卵にも塗布することで孵化した幼虫に対して効果を発揮すると推察されている。米国では「SkliceRLotion0.5%」として既に使用されている。

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:09 | プレスリリース