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2026年06月15日

森保ジャパン、強豪オランダと執念のドロー、サッカー関連株に再点火

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【勝ち点1で突破期待を維持、放映・用品・クラブ株に広がるW杯相場】

■強豪相手に勝ち点1、小川・鎌田弾が市場心理をつないだ

 サッカー日本代表は日本時間6月15日、W杯北中米大会グループF初戦でオランダと対戦し、2―2で引き分けた。後半に2度目のリードを許したが、中村敬斗の同点弾に続き、終了間際に小川航基が頭で合わせると鎌田大地にあたりながらも執念のゴールを決めた。主力を欠く中で強豪から勝ち点1を奪ったことは、決勝トーナメント進出へ向けた現実的な一歩となった。

■敗北回避が「W杯相場」の失速を防ぐ

 株式市場にとって、このドローは「熱狂の継続」を意味する。初戦で黒星を喫していれば、関連銘柄の短期物色は急速にしぼむ可能性があった。しかし、強豪オランダを相手に追いついたことで、代表人気と視聴熱は次戦へ持ち越された。とくに後半終盤の同点劇は、試合内容以上に心理的なインパクトが大きい。勝ち点1を得たことでグループ突破への期待が残り、サッカー関連株への連想買いも途切れにくくなった。

 物色の中心は、まず放映・広告関連である。国内放映や中継、広告需要の拡大を連想させる銘柄として、電通グループ<4324>(東証プライム)日本テレビホールディングス<9404>(東証プライム)フジ・メディア・ホールディングス<4676>(東証プライム)が意識されやすい。代表戦の視聴率や配信視聴数が高まれば、スポンサー露出、番組関連広告、デジタル配信周辺の需要に波及する可能性がある。

■用品・ゲーム・スクールにも波及余地

 次に注目されるのが、スポーツ用品関連である。アシックス<7936>(東証プライム)ミズノ<8022>(東証プライム)は、代表人気の高まりを背景に、サッカー用品、トレーニング用品、関連アパレルの販売拡大が連想される。日本代表が勝ち進むほど、子ども向けサッカー需要や部活動、地域クラブへの関心も高まりやすい。

 ゲーム関連ではコナミグループ<9766>(東証プライム)が候補となる。サッカーゲームやスポーツコンテンツへの関心は、W杯期間中に高まりやすい。教育・スクール関連では、明光ネットワークジャパン<4668>(東証プライム)クリップコーポレーション<4705>(東証スタンダード)など、サッカースクール事業や子ども向けスポーツ教育に関わる企業にも連想が及ぶ可能性がある。

■クラブ経営関連株は中期テーマへ

 W杯相場を一過性で終わらせない鍵は、代表人気をJリーグやクラブ価値へつなげられるかにある。サイバーエージェント<4751>(東証プライム)メルカリ<4385>(東証プライム)MIXI<2121>(東証プライム)は、クラブ経営との関係からサッカー市場の成長テーマとして注目されやすい。代表選手の活躍は、所属クラブや育成組織への関心を高め、観客動員、スポンサー、グッズ、配信、移籍金ビジネスに波及する余地がある。

 また、日産自動車<7201>(東証プライム)トヨタ自動車<7203>(東証プライム)エディオン<2730>(東証プライム)ヤマハ発動機<7272>(東証プライム)京セラ<6971>(東証プライム)パナソニックホールディングス<6752>(東証プライム)など、クラブ支援や地域スポーツとの関係が深い企業も関連銘柄として意識される。命名権関連では、三協フロンテア<9639>(東証スタンダード)ユアテック<1934>(東証プライム)ケーズホールディングス<8282>(東証プライム)ニッパツ<5991>(東証プライム)ヨドコウ<5451>(東証プライム)フクダ電子<6960>(東証スタンダード)などにも、地域密着型マーケティングの観点から視線が向かいやすい。

■次戦チュニジア戦は「勝ち点3」が焦点

 今後の最大の焦点は、次戦チュニジア戦で勝ち点3を獲得できるかである。オランダ戦で勝ち点1を得た日本は、チュニジアに勝てば勝ち点4となり、最終スウェーデン戦を有利な条件で迎えられる。逆に引き分け以下に終われば、グループ突破の計算は複雑になり、関連株の物色も選別色を強めるだろう。

 チュニジア戦では、久保建英の状態が焦点となる。オランダ戦では接触後に足を引きずり、途中交代した。攻撃の創造性をどう維持するかが問われる。前田大然のプレス、中村敬斗の決定力、鎌田大地の勝負強さ、小川航基の高さを組み合わせれば、三笘薫、南野拓実、遠藤航を欠くチームでも十分に勝機はある。

■短期熱狂と業績寄与を分けて読む

 株式市場では、日本代表が勝ち進むほど関連銘柄への関心は高まりやすい。ただし、W杯は短期のテーマ物色であり、すべての関連株に業績効果が直結するわけではない。放映・広告、用品、ゲーム、クラブ経営、スクール、地域スポンサーでは収益構造が異なる。投資判断では、代表戦の盛り上がりに加え、各社の本業の成長性、業績見通し、株価水準を見極める必要がある。

 それでも、強豪オランダから奪った勝ち点1は大きい。敗色濃厚の展開から追いついた日本代表の粘りは、W杯相場の火を消さず、次戦への期待を市場に残した。チュニジア戦で勝利すれば、サッカー関連株は短期テーマから「決勝トーナメント進出」を織り込む第2幕へ入る可能性がある。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:22 | コラム