
■TOPIX組み入れ期待と過去最高業績が押し目買い材料に
タスキホールディングス<166A>(東証プライム)は、前日15日に12円安の1098円と5営業日ぶりに反落して引けた。同社株は15日、所属部が東証グロース市場から東証プライム市場に変更されて初商いとなり、東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄に組み入れられる需給好転を先取りする形で、取引時間中には1145円まで買われ、連日で上場来高値を更新した。
ただ、市場変更承認から短期間で200円超上昇していただけに、材料出尽くし感から利益確定売りが増勢となった。一方、取引時間中に売られた1069円からは小戻して引けており、需給好転期待のほか、今2026年9月期業績が2桁の増収増益で連続して過去最高純利益を更新し、配当も連続増配を予定していることを手掛かりに、押し目買いも交錯した。
■不動産投資意欲が持ち直し今期2Qは販売件数も業績も過去最高
同社は、2024年4月1日に東証グロース市場に上場していた新築投資用マンションを展開するタスキと、東証スタンダード市場に上場していた資産運用型マンションを展開する新日本建物が、共同持株会社として設立した会社である。同日、東証グロース市場に新規株式上場(IPO)した。
今年2月26日には、中長期的な成長とさらなる企業価値の向上を確かなものにするとして、東証プライム市場への市場区分変更を申請した。6月8日に15日付での市場変更が承認された。市場変更に伴う新株式発行などの需給波乱要因はなく、いずれTOPIXの構成銘柄に組み入れられることから、TOPIX連動型資金の流入も予想され、株価押し上げ材料として期待されている。
■今期は2桁増収増益を見込み連続最高益・増配予想
一方、今2026年9月期業績は、売上高1004億5000万円(前期比35.0%増)、営業利益110億円(同24.8%増)、経常利益93億円(同19.1%増)、純利益58億円(同17.6%増)と2桁の増収増益を見込む。連続して過去最高を更新するとともに、配当も年間40円(前期実績36円)と連続増配を予定している。
5月12日に発表した足元の今期第2四半期(2025年10月〜2026年3月、2Q)累計業績も好調だった。第1四半期(2025年10月〜12月、1Q)に不動産市場が様子見ムードを強めたことに対応して戦略的に販売を抑制したことが奏功し、不動産投資意欲の持ち直しとともに販売件数が過去最高となった。
仕入れも順調に推移し、販売用不動産や前渡金の棚卸資産残高が前年同期比60.9%増と過去最高となったことで、業績自体も過去最高を更新した。前年同期比28.4%増収、37.2%営業増益、37.2%経常増益、19.8%純利益増益で着地した。
■PERは11倍台、配当利回りは3.6%台と割り負け感
株価は、2024年4月のIPO時に670円で初値を付け、その後の上場来安値512円から上値をうかがう展開となった。昨年11月の今期業績の連続最高更新・増配予想では774円とストップ高し、その後913円まで上値を伸ばした。
同高値からは、今期1Qの戦略的な減収・赤字業績が響いて年初来安値769円へ調整した。その後、東証プライム市場への変更申請、今期2Qの過去最高業績、さらに東証プライム市場変更承認が続き、上場来高値1145円まで大幅高した。
最高値更新後は利益確定売りに押されているが、PERは11.6倍、配当利回りは3.64%と割安感がある。上場来高値抜けから、再度の上値チャレンジが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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