企業情報オンライン(総合版) - You Tube
2026年07月03日

【注目銘柄】カナモト、最高値奪回を意識、建機レンタル需要拡大と株主還元強化を評価

tyuu1-91e78-aedf1.jpg

■3営業日ぶり反発、上場来高値を意識する展開

 カナモト<9678>(東証プライム)は、前日2日に10円高の5240円と3営業日ぶりに小反発して引け、取引時間中には5330円まで買われる場面があり、今年6月10日につけた上場来高値5670円を意識する動きをみせた。

 同社株は、今年6月1日に今2026年10月期業績を上方修正し、8期ぶりに過去最高を更新する見通しを示した。6月5日には今期配当の増配、自己株式取得枠の拡大などを次々に発表し、上場来高値まで買い進まれたあと高値一服となっていたが、フルセット材料を見直すバリュー株買いが再燃した。

 6月25日に青森県で発生した震度6強の地震以来、26日、27日に相次いで日本列島に接近した台風7号、8号などにより頻発する自然災害への災害復旧事業で、同社の建機レンタル需要増が期待できるとの観測もフォロー材料となっている。

■建機レンタル資産の稼働率が向上しレンタル単価の適正化も寄与

 同社の今10月期通期業績は、売り上げを期初予想のまま据え置いたが、営業利益を17億円、経常利益を18億円、純利益を15億円それぞれ引き上げ、売り上げ2210億円(前期比2.6%増)、営業利益204億円(同17.4%増)、経常利益207億円(同18.3%増)、純利益129億円(同17.5%増)を見込む。純利益は、2018年10月期の過去最高(118億5700万円)を8期ぶりに更新する見通しである。

 建設業界は、公共投資が防災・減災の国土強靱化政策などで底堅く推移し、民間設備投資も企業業績の回復とともに物流インフラ整備やデータセンター建設などが推進される好事業環境にある。

 建設機械のレンタル需要が拡大し、レンタル資産の稼働率向上と効率化にレンタル単価の適正化が加わることが要因となる。なお、今回の業績上方修正は、第2四半期累計業績、通期業績とも同じ上方修正幅となったが、下期も相次ぐ自然災害の発生で復旧需要が期待されることから、なお業績上振れ余地がある。

■増配・自社株買い拡大・株主優待拡充も支援材料

 今期配当は、業績の上方修正とともに期初予想の年間100円(前期実績95円)を110円に増配し、中間配当、期末配当とも55円を予定している。

 また自己株式取得は、昨年12月に取締役会決議した取得枠を拡大し、取得株式数を90万株から130万株(発行済み株式総数の3.70%)へ、取得総額を30億円から50億円に引き上げる。取得期間も2025年12月8日〜2026年6月30日から、2026年11月30日までに延長する。

 このほか200万株(発行済み株式総数の5.16%)を6月30日に消却するほか、株主優待制度も一部拡充する。

■25日線を固めてPER13倍台の修正で最高値奪回から上値チャレンジ

 株価は、今期純利益の8期ぶり過去最高更新予想に連続増配、自己株式取得が加わって4360円まで700円高した。

 その後、米国・イスラエルのイラン攻撃、イランの報復攻撃による地政学リスクを嫌ってほぼ往って来いの調整となったが、業績上方修正に増配、自己株式取得枠の拡大が続き、右肩上がりの25日移動平均線に下値をサポートされながら上場来高値5670円まで買い進まれてきた。

 足元では25日線を出没する高値もみ合いを続けているが、PERは13.9倍と割安であり、25日線固めから最高値奪回へ再発進し、一段の上値追いにチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:28 | 注目銘柄