綿半ホールディングス<3199>(東証プライム)グループの綿半トレーディングと、藤田医科大学発ベンチャーのバイオシスラボ(愛知県豊明市)は、食用ウチワサボテン「SABOVEG(サボベジ)」に関する共同研究で、満腹感の持続や空腹感の緩和、食欲抑制につながる知見を得たとして、食欲抑制用途に関する特許を出願した。自然な満腹感を活用した健康的な体重管理を支援する新たな食品素材として期待が高まっている。

研究では成人女性17名を対象にクロスオーバー試験を実施し、サボテン配合飲料を摂取した群で満腹感が長く続き、空腹を感じにくい傾向が確認された。食欲や摂食欲求の指標でも抑制が見られ、食事量のコントロールや間食の抑制に寄与する可能性が示された。
さらに両社は、食用ウチワサボテンの継続摂取による腸内環境改善作用に関する特許も出願した。健常成人を対象とした4週間の試験では、腸内細菌叢において有用菌とされるEubacterium属およびMonoglobus属の細菌数が増加したほか、排便状態、不安感や緊張感、睡眠の質、肌状態、QOL(生活の質)に関する指標の改善が確認された。研究チームは、サボテンに豊富に含まれる食物繊維やペクチンなどの成分が腸内細菌叢の変化に寄与した可能性があるとみている。
食用ウチワサボテンは食物繊維やミネラルを多く含み、乾燥地域でも栽培可能な環境負荷の低い作物として知られる。国連食糧農業機関(FAO)でも将来の食料資源として紹介されており、健康価値と環境性の両面で注目される素材である。綿半トレーディングでは沖縄県や長野県で国内最大規模の栽培に取り組み、2026年夏から「SABOVEG」ブランドとして本格展開を開始する。
綿半トレーディングの岩元剛社長は「SABOVEG」は環境にも人にもやさしい次世代野菜であり、今回の研究成果はその価値をさらに広げるものだ。日本における新たな野菜文化の創出に挑戦したい」と述べた。一方、バイオシスラボの栃尾巧社長も「腸内細菌叢への作用や満腹感の維持など、食用サボテンの新たな可能性が見えてきた。科学的根拠に基づく研究を継続し、健康的な食生活の実現に貢献していく」とコメントした。
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