INPEX<1605>(東証プライム)は7月7日、同社と関東天然瓦斯開発の合弁会社である首都圏CCSが、千葉県九十九里沖で二酸化炭素回収・貯留(CCS)の可能性を調査するため、試掘1坑目「九十九里沖J−1」の作業を7月6日に開始したと発表した。同社らは今年4月、経済産業大臣から同海域での試掘許可を取得していた。

九十九里沖J−1は、千葉県九十九里沖合約5キロメートルの地点で、CO2の貯留に適した地層の存在を確認することが目的である。今後予定する試掘2坑目「九十九里沖J−2」の評価データとあわせ、詳細な解析・評価を行い、同海域におけるCO2の安全かつ長期的な地下貯留能力を見極める。
■首都圏の産業排出CO2を九十九里沖に貯留へ
首都圏CCS事業は、日本製鉄東日本製鉄所君津地区と京葉臨海工業地帯の複数産業を排出源とするCO2を回収し、パイプラインで輸送したうえで、千葉県九十九里沖の海域に貯留する構想である。首都圏CCSは、JOGMECから受託した「先進的CCS事業に係る設計作業等」において、2030年代初頭までの貯留開始を目標に調査・検討を進めている。
また、首都圏CCSは6月末、千葉県山武郡九十九里町に「うみとみらい CCSコミュニケーションセンター」を開設した。CCSの仕組みや同事業の内容を分かりやすく発信し、地域住民や来訪者との双方向コミュニケーションの場として活用する。今後も漁業関係者、地域、自治体、関係機関の理解と協力を得ながら、安全最優先で掘削作業と調査を進める方針である。
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