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2026年07月09日

【注目銘柄】シマダヤ、梅雨明け先取りで「流水麺」需要本格化に期待、年初来安値から底上げ進む

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■梅雨明け先取りで「流水麺」需要に期待

 シマダヤ<250A>(東証スタンダード)は、前日8日に13円高の1678円と続伸して引け、6月3日につけた年初来安値1520円からの底上げ幅を拡大させた。前日8日に九州北部、近畿地方など西日本で梅雨明けとなったことから、平年では7月19日ごろとなる関東甲信地方の梅雨明けも先取りし、同社の主力商品「流水麺」のシーズン需要本格化を期待した売られ過ぎ修正の打診買いが続いた。

■1Q決算を前に業績確認を先取り

 同社の今2027年3月期業績は、生産性向上投資に重点を置き、小幅減益転換を予想している。ただ、8月10日に発表予定の今期第1四半期(2026年4月〜6月期、1Q)決算で進捗を確認できるとして、これを先取りする動きも出ている。

■主力ブランド「流水麺」が夏場需要をけん引

 同社は家庭用チルド事業と国内業務用冷凍事業をコア事業としており、家庭用チルド事業では、主力ブランドとして「流水麺」「太鼓判」「健美麺」を展開している。このうち「流水麺」は、ゆでずに食べられる商品特性があり、前期も夏場の6月、7月に販売食数を伸ばした。

■梅雨寒一巡後のシーズン需要に期待

 今年6月は梅雨寒が続き、アパレル各社の夏物販売が伸び悩むなど、季節商品の月次売上高も低調に推移した。ただ、西日本の梅雨明けに続き、平年通り7月19日ごろに関東甲信地方が梅雨明けとなれば、夏本番入りによるシーズン需要の盛り上がりが期待できる。

■生産性向上投資優先で利益は伸び悩むが、売上高と純利益は連続過去最高へ

 今2027年3月期業績は、売上高434億円(前期比5.7%増)、営業利益37億円(同1.8%減)、経常利益37億3000万円(同3.7%減)、純利益26億円(同0.2%増)と増減が分かれる見通しである。売上高は連続で過去最高を更新する見込みだが、生産性向上投資を優先するため、営業利益と経常利益は伸び悩む。

■工場再編と新ライン稼働で生産体制を強化

 同社は前期にシマダヤ東北仙台工場を閉鎖し、チルド麺工場を7工場から6工場へ再編した。これに続き、今年6月には冷凍麺の新生産ラインを稼働させる予定としている。純利益は、前期に工場閉鎖に伴って計上した減損損失が一巡するため小幅続伸し、連続で過去最高を更新する見込みである。配当は年間54円(前期実績52円)と増配を予定している。

■上場来高値からの調整幅の3分の1戻し、次は初値奪回が焦点

 株価は、2024年10月に公開価格1880円で新規株式公開(IPO)され、メルコホールディングス<6676>(東証スタンダード)から事業分離されたスピンオフ上場の関係で、初値は公開価格を下回る1760円となった。その後、上場来安値1340円まで調整したが、前2026年3月期の2回にわたる上方修正を受け、公開価格を上回る1900円台まで上値を伸ばした。

■PER9倍台の割安感も支援材料

 今年2月の再上方修正では、上場記念配当の増配も加わり、上場来高値1980円まで買われた。ただ、今期業績の伸び悩み予想を受けて再び下値を探り、年初来安値1520円まで調整した。足元では売られ過ぎとして、上場来高値から年初来安値までの調整幅の3分の1戻し水準までリバウンドしている。PERも9.2倍と割安であり、次の上値メドとして、まず半値戻しとほぼ同水準となる初値1760円の奪回が意識される。その後は公開価格、上場来高値を目指す全値戻しも視野に入る。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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