
■製造・物流・医療・通信を横断、国産マルチモーダル基盤モデルを産業界に広く提供
NVIDIA(米ナスダック上場、AI・アクセラレーテッドコンピューティング大手)は7月16日、Noetra(東京都、フィジカルAI基盤モデルの開発・社会実装を推進)と連携し、国家レベルのフィジカルAI実現に向けた「NVIDIA Vera Rubin AIファクトリー」を日本で立ち上げると発表した。製造、物流、ヘルスケア、通信などを対象とする、フィジカルAI向けでは世界初の国家規模AIインフラとなる。
新施設は、1万3750基以上のVera CPUと2万7500基以上のRubin GPUを搭載し、140MWの容量を提供する。NVIDIA DSXプラットフォームを基盤に、Vera Rubin NVL72ラックとSpectrum−X Ethernetを採用。1兆パラメータ規模のAIモデル学習にも対応する。
■Noetra、国産マルチモーダル基盤モデル開発へ本格始動、44社出資、NVIDIAのGPU約2万7500基を搭載する計算基盤を構築へ(2026/7/17)
■国産基盤モデルを広く共有、産業競争力の源泉へ
同施設は、経済産業省の「FRONTiaプロジェクト」に計算基盤を提供する。日本の製造技術や実世界の産業データ、世界の技術企業の知見を結集し、AIエージェント、デジタルツイン、ロボティクスなどを支える、信頼性の高いオープンなマルチモーダル基盤モデルの開発を目指す。
Noetraが開発するモデルの事前学習済み重みは、NVIDIA Nemotron、Cosmos、Isaac GR00T、NeMoライブラリなどとともに、国内の開発者や企業へ広く提供する予定だ。成果を一部企業に閉じず、産業界全体で共有することで、フィジカルAIの社会実装を加速する。
日本政府は3月公表の「AIロボティクス戦略」で、2040年までに世界市場の30%以上、推定1330億ドル規模の獲得を掲げた。今回の国家AIインフラは、企業や研究機関に世界最先端の開発環境を開放し、日本のものづくりを次世代の知能化製造やロボティクスへ進化させる基盤となる。
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