■第22回日本血管腫血管奇形学会学術集会で発表
科研製薬<4521>(東証プライム)は17日、製造販売承認申請中の「KP−001」(一般名:セラベリシブリン酸塩水和物)について、国内第III相検証的試験の結果が第22回日本血管腫血管奇形学会学術集会(7月16〜17日、岩手県盛岡市)で発表されたことを明らかにした。試験は難治性脈管奇形(静脈奇形、リンパ管奇形、クリッペル・トレノネー症候群)を対象とした非盲検・非対照の多施設共同試験で、36名にKP−001を1日1回、24週間以上52週間まで経口投与し、有効性と安全性を検証した。
有効性では、主要評価項目である投与224週後以降の最終評価時点におけるMRI画像に基づく標的病変の奏効率が30.6%(11/36名)となり、事前に設定した帰無仮説の奏効率6.7%を統計学的に有意に高かった(p<0.001)。疾患別の奏効率では、静脈奇形19.0%、リンパ管奇形33.3%、クリッペル・トレノネー症候群50.0%であった。体重別では40kg未満の集団で28.6%、40kg以上31.8%とほぼ同程度であった。また疼痛スコア(VAS)については、治験薬投与前に一定の疼痛を有する集団で改善傾向が確認された。
安全性では、治験薬との因果関係がある副作用の発現割合はGrade1が13.9%、Grade2が16.7%、Grade3が16.7%、Grade4が5.6%であった。Grade3以上の副作用として肝機能検査異常や肝酵素上昇、薬剤性肝障害、多形紅斑、好中球数減少などが報告された。発現割合が10%以上の副作用は高インスリン血症(13.9%)、悪心(11.1%)、肝機能検査異常(11.1%)であり、高インスリン血症と悪心はほとんどがGrade1で、減量や休薬は必要としなかった。肝機能検査異常は一部で休薬や投与中止が行われた。作用機序から想定された高血糖リスクは顕在化せず、免疫抑制作用に由来すると考えられる副作用も限定的であった。
同社は、KP−001が同治験において難治性脈管奇形の患者に有効性を示し、リスクとして認められた肝機能検査異常も臨床検査モニタリングにより管理可能であるとした。
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2026年07月21日

































