IHI<7013>(東証プライム)は7月21日、小型ハイパースペクトル衛星を開発・運用するフィンランドのKuva Space Oyと、日本の国家安全保障・経済安全保障市場に向けたハイパースペクトル衛星コンステレーション構築などで協力する覚書(MoU)を締結したと発表した。衛星データのデュアルユース活用を検討し、コンステレーションの要件定義、日本での整備や国内衛星製造を見据えた最適な事業スキームを検討する。

Kuva Spaceは2016年設立で、幅広く詳細な波長帯域を取得できるハイパースペクトル・カメラとAI解析技術を保有する。2024年に初のハイパースペクトル衛星を打ち上げ、現在2基を運用。2027年には、より精細な画像取得が可能な次世代衛星の打ち上げを予定する。技術は安全保障のほか、農作物の病害検知や収穫量予測、海洋モニタリング、森林管理、カーボン・クレジットなどへの活用が想定されている。
IHIは2025年11月に小型ハイパースペクトル衛星「IHI−SAT2」を打ち上げ、画像解析・衛星運用技術の獲得を進めている。今後はハイパースペクトル衛星やSAR衛星に加え、光学、VDES、電波収集(RF)、赤外線(IR)衛星などを組み合わせた衛星コンステレーションの構築を構想。陸上・海上の目標検出や追跡能力を高め、同盟国・同志国との衛星データ共有も通じて、日本の国家安全保障と経済安全保障への貢献を目指す。
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